
●禁煙はじめてみませんか
令和4年度大阪市国民健康保険特定健診の受診者において、大正区民の喫煙率は大阪市24区の中で男性がワースト1位、女性がワースト3位ということをご存じですか。
令和7年1月27日には大阪市内全域で路上喫煙が禁止されることもふまえ、この機会に、喫煙による健康リスクを再確認し、禁煙をはじめてみませんか?
・大正区の喫煙率 (大正区には喫煙者が多い)
男性:(大阪市)26.0パーセント (大正区)35.3パーセント 大阪市ワースト1位
女性:(大阪市)9.5パーセント (大正区)12.0パーセント 大阪市ワースト3位
▽喫煙による健康被害
喫煙は、肺がん・咽頭がん・食道がんなど、全身のがんに関係していることが明らかになっています。気道や肺が傷ついたり、心臓病・脳卒中の死亡リスクや、血栓、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、糖尿病等のリスクも高くなります。また、たばこの煙は周囲の人の健康に影響を及ぼす可能性があります。
▽たばこがやめにくい理由
「たばこを止められない」という理由のひとつに、たばこに含まれるニコチンの影響があります。ニコチンは摂取するとドパミンというホルモンが放出され、一時的に快感を感じますが、ドパミンは1時間もすると尿中に排出されるため、すぐにたばこを吸いたくなってしまいます。これが ニコチン依存症 です。自分の意志だけで禁煙することは難しいため、禁煙外来への受診など専門家に相談してみるというのも1つの方法です。
▽禁煙のメリット
禁煙に遅すぎることはありません。たばこを吸わない時間が20分を超えると血圧や脈拍が正常に戻り、数日で味覚や嗅覚が改善します。さらに禁煙年数が長くなるにしたがって、虚血性心疾患や肺がんなど様々な病気のリスクが徐々に下がり、10年から15年後にはたばこを吸わない人と同程度のリスクにまで下がります。
「たばこを吸わない時間に対して」
20分 血圧・心拍が正常値に戻る
1日 心臓発作のリスクが減少
数日後 味覚や嗅覚が改善
2週間~3ヶ月 心臓などの循環機能が改善
1~9ヶ月 咳やスタミナが改善
1年 肺機能の改善
2~4年 虚血性心疾患のリスクが35パーセント減少
5~9年 肺がんのリスクが明らかに減少
10~15年 様々な病気になるリスクは非喫煙者と同レベルに改善
(参考 イーヘルスネット)
▽禁煙・卒煙のすすめ
大正区保健福祉センターでは禁煙にチャレンジする方へ向けた 禁煙手帳 を作成しています。この手帳は、禁煙の記録をつけることができ、禁煙のポイントやコラムなどの禁煙に役立つ情報が満載です。喫煙は百害あって一利なしです。
あなたも禁煙にチャレンジしてみませんか?
◆知って得する 健康寿命の伸ばし方 たばこと健康 講演会(要予約・無料)
来場者にはエコバックをプレゼント
日時:1月31日(金)14時00分~15時30分(13時30分開場)
場所:藤井組大正区民ホール(大正区役所4階)
対象:市内在住・在勤の方100人(先着順)
内容:
・呼吸器の病気と喫煙が体に及ぼす影響について
大阪府済生会泉尾病院 呼吸器内科部長 河面聡医師
・禁煙に関する健康経営優良法人の取り組みについて
有限会社南歯車製作所 代表取締役 南仁氏
申込:電話・来所・行政オンラインシステム
(当日は血管年齢測定や大阪市がん検診の受付も行います。)
問合せ:保健活動3階32番
【電話】06-4394-9968
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