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[防災特集]自宅を安全に! 在宅避難のための家具の転倒防止

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大阪府大阪市天王寺区 クリエイティブ・コモンズ

■地震だ!一瞬の揺れから命を守れ
「家具は動くもの、倒れるもの」平成16年に発生した新潟県中越地震では、被災者の約73%のかたは家具で死傷したことが明らかになっています。地震が起きた時には、何よりもまず「命を守ること」そして「怪我をしないこと」が重要です。さらに、揺れが収まったあとも、家の中が危険な状態では、自宅にとどまって避難する在宅避難が難しくなってしまいます。大きな地震の後も自宅で安全に過ごせるよう、今から備えを始めましょう。

◆寝る場所、子ども部屋、居る時間の長い部屋から対策を
▽家具対策のポイント
[01]整理整頓・収納場所を変更し家具を減らす
[02]家具の配置を見直す
(1)ドアや出入口をふさがないか?
出入口を塞がないよう家具の向きを変えましょう。
(2)就寝場所に家具やテレビが倒れてこないか?
就寝位置は、家具が倒れてくる位置にしない。
[03]家具転倒防止器具を使って家具を倒れにくくする
家具販売店やホームセンター等で様々な家具の転倒を防止する商品が販売されています。
(1)ネジを使って固定する方法
・壁にL型金具を用いて固定する方法は、最も効果が高いです。
・取り付けたい場所に下地材が無い場合は、木の横板を新たに壁側や家具に設置する必要があります。
(2)ネジを使わずに固定する方法
・ポールとマットまたはストッパーを組み合わせて使用しましょう。
・ポール式器具を設置する際は、天井に十分な強度が必要です。

〔家具転倒防止グッズの効果〕
小←器具の効果→大
単独使用 ストッパー式 ポール式 ベルト式 L型金具(上向き取付) L型金具(下向き取付) 粘着マット式
組み合わせて使用 ポール式+マット式 ポール式+ストッパー式
(実験概要)
・食器棚(H1,800mm、自重65kg、収納物50kg)
・フローリング・床
・震度6強の阪神・淡路大震災時の地震波を使用
(家具類の転倒・落下防止対策に関する調査研究委員会/東京消防庁)

◆忘れていませんか?冷蔵庫の転倒防止
「冷蔵庫が倒れて中の食品が飛び出し、卵は割れ、床に散乱。断水で掃除もできない」
家具は固定していても冷蔵庫の対策は見落とすかたが多いです。冷蔵庫の食品は在宅避難の強い味方。
冷蔵庫が扉を下にして倒れてしまうと、中身を取り出せません。保冷剤などが入っていれば肉でも冬場3日、夏場1日保存が可能です。一週間の在宅避難をするために、冷蔵庫の固定は必ず行いましょう。
◎食料の備蓄は日頃から
ローリングストック法(循環備蓄)で備えましょう!
備える 食べる 買い足す

◆マンションを揺らす長周期地震動
「長周期地震動」は、遠くまで伝わりやすい性質があります。震源から数百キロ離れている場所でも高層ビルなどがゆっくりと大きく、長い時間揺れ、室内では家具が倒れたり、移動したりして大きな被害が出ることがあります。
▽東日本大震災のときは
住之江区の大阪府咲洲庁舎
・揺れが10分以上
・最上階の揺れ幅最大約3m
東京・新宿区の超高層ビル
・揺れ幅最大で2m
(出典:気象庁 長周期地震動の特徴)

◆天王寺区で想定されている地震
○南海トラフ巨大地震
海溝型地震
地震規模はマグニチュード9.1
天王寺区の最大震度は6弱
発生確率40年以内に90%

○上町断層帯地震
内陸活断層による地震
規模はマグニチュード7.5~7.8
天王寺区の最大震度は6弱~7
発生確率30年以内に2~3%

[気象庁震度階級]震度7
屋内の状況:固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。
[気象庁震度階級]震度6強
屋内の状況:固定していない家具のほとんどが移動し、倒れるものが多くなる。
[気象庁震度階級]震度6弱
屋内の状況:固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。ドアが開かなくなることがある。

◆その他のアイデア
○重いものを下に入れる
食器棚や本棚では大きくて重いものを下段に入れると、家具全体の重心が下がり、倒れにくくなります。
○ガラスの飛散防止フィルムを貼る
食器などが散乱してケガをしないよう扉開放防止器具を取り付けたり、ガラス飛散防止フィルムを貼りましょう。
○枕元に靴を置いておく
地震が起きたときは家の中を素足で歩くと危険です。就寝時は手の届くところにスリッパや靴を常備しましょう。

●天王寺区役所発行の「家事転倒防止対策啓発リーフレット」
転倒等の防止対策のポイントを具体的に紹介しています。

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