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令和6年12月3日に区政会議を開催しました。区政会議では、地域団体から推薦された委員と公募の委員の皆さんから、区政運営や区の事業についてご意見・評価をいただいています。区長から令和7年度運営方針(素案)について説明した後、分野ごとに4つの班に分かれてご議論をいただきました。いただいたご意見を参考に、今後の事業の改善に努めてまいります。
■子育て・教育班
区役所の課題認識:
・ヤングケアラー支援に向けた取組
・次世代の持続可能な活動及び育成に向けた取組
▽ご意見の一部(要約しています)
・ヤングケアラーについては、実情の把握と、どのようにサポートするかを考えていく必要がある。問題が小さなうちに対応することが望ましい。
▽ご意見に対する見解、今後の対応
・ヤングケアラーの支援については、周囲の気づきと、こども自身による自覚の双方が必要です。関係各所にリーフレットを配置するなど広く周知するとともに、こどもたち自身の自覚を促すために、「自分と家族の味方をつくるブック」を市内の中学校と高校に配布するほか、ホームページでも公開しています。また、学校園では、児童・生徒等の課題の有無についてスクリーニングシートを作成していますが、ヤングケアラーを早期に発見するため家庭状況等に関する項目を追加、活用しています。なお、相談環境を充実させるためスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーを増員したほか、通院の手続きなどで保護者の代わりに通訳をせざるを得ないこどもに向けた「外国語通訳派遣事業」、ヤングケアラーがいる家庭への「家事・育児訪問支援事業」など新たな施策を実施しています。今後も支援を必要としているこどもやご家庭を各種の福祉施策につなげられるよう、関係部署と連携しながら取り組んでまいります。
■地域福祉・健康班
区役所の課題認識:
・高齢者を中心とする地域の通いの場の拡充
・地域における見守り事業の名簿の同意者数及び認知度の向上
▽ご意見の一部(要約しています)
・昼間は町に若い人が多いが、夜は高齢者が高齢者を見守る状態である。地域の方が訪問することで、訪問先の方が安心すると言ってくれているが、担い手に地域格差がある。民生委員や町会の方々などのボランティアに頼っているが限界がある。
▽ご意見に対する見解、今後の対応
・見守られている方は、ボランティアの訪問を楽しみにされており、安心感を持っていただいています。本見守り事業において、地域で行われている様々な事業やイベントへの参加につながった事例もあり、日頃からの関係づくりにも効果的であると考えています。独居高齢者や高齢者のみの世帯が増える中、お困りごとが生じた際の区内の相談窓口や地域の会館等で定期的に滞在している「地域福祉コーディネーター」などの情報が届くように、引き続き様々な媒体での事業周知や地域の活動の場における情報発信にも努めます。また、見守る方の負担が過重にならないよう、ボランティアの方々との意見交換を含め、区社会福祉協議会と連携しながら、担い手の開拓についても検討していきます。
■地域社会づくり班
区役所の課題認識:
・地域コミュニティづくりと地域活動の活性化
▽ご意見の一部(要約しています)
・地域での取組みについて担い手不足で実施しにくい状態である。地域のイベント等で、担い手の負担が大きく、高齢化している。
・住民どうしの繋がりを育むことは地域活動協議会などの市民活動団体にしかできない。透明な会計のもと地域に適した地域活性化活動ができるように更なる財政的支援の強化が必要だと思う。
▽ご意見に対する見解、今後の対応
・地域の様々な活動において、活動の中心を担う町会の活性化は地域コミュニティが持続するために重要と捉えております。より多くの住民が地域コミュニティに関心を持ち、つながりづくりのきっかけとなるよう、地域活動の情報発信や活動の取組を支援しており、今後さらなる取組を検討してまいります。
・区内全地域で形成されている地域活動協議会の活動に対して交付される補助金については、地域にとって使いやすい制度となるよう、活動についての補助率を100%とする要綱改正、また、地域活動協議会補助金申請システムの運用に伴う要綱改正を行ったところです。引き続き、地域の自律的な運営・活動が促進されるよう支援してまいります。
■情報発信班
区役所の課題認識:
・万博と区制100周年の機運盛り上げ
▽ご意見の一部(要約しています)
・区制100周年事業について、次世代を担う若年層を取り上げると、より区の活性化につながるのではないか。
▽ご意見に対する見解、今後の対応
・「天王寺みらいプロジェクト」において、区内中学生との意見交換を踏まえ、中学生が区役所主催の講演会におけるSDGs活動の取組の発表、地域の防災訓練イベントへの参加、天王寺区マスコットキャラクターももてんちゃん100周年バージョンのイラストの作成発案を行いました。今後も次世代の育成・活躍につながるような事業に引き続き取り組んでまいります。
問合せ:事業戦略室
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