平野上町にある大念佛寺。なかでもひと際目を引く本堂は、緑青の色鮮やかな大屋根を冠する銅板瓦葺で、間口が39.1m、奥行が49.8mもある大阪府下最大規模の木造建築物です。令和3年3月には、伝統建築の技法に近代建築の技術がうまく融合されているところが評価され、大阪市指定文化財となりました。その本堂も昭和13年の再建以降80年を経て腐食が進み、損傷が散見されるため、現在、屋根改修工事が行われています。令和7年には、宮大工の伝統的な修復技術により、銅色に輝く瓦が葺かれた大屋根が完成する予定です。ぜひ、現地に訪れてご覧になってください。
新たに葺かれた銅板瓦は歳月を重ね、再び緑青の色へと変化していきます。
(取材・撮影日 令和5年11月22日)
大改修を記念して連続講演会が開催されています。詳しくは本紙8面をご覧ください。
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