東風が吹き、梅の香りが春を運んでまいりました。沈丁花の香りも漂いはじめているような気がします。
四季の移り変わりを楽しめる日本は、世界の中で本当に有難い国なのだと思います。昔、入試に失敗した際、合格発表の日に薫っていたのが沈丁花で、しばらくはその香りが漂う春はいつも憂鬱になっていましたが、今はそれも懐かしい思い出で、大好きな春の香りになりました。今年は桜の開花も早そうです。
このコーナーでは令和2年度から、その時その時に感じたことや考えていることを短文にして掲載してまいりました。昨年4月からは、区内のさまざまな所で、みんなのために頑張っていただいている人や、一所懸命に努力している人のご紹介をして
まいりました。東住吉には、“他の人のために、自分にできることをやろう”という温かく、尊い思いをもった方がたくさんおられることに、いつも元気と励ましをいただいてまいりました。そのような人が増え続け、その輪が大きくなっていく地域こそが“安心して、心豊かに、幸せを感じられる”地域として繁栄していくのだと思います。そしてまさしく東住吉こそは、そのような素晴らしい地域として発展していくことが確信できる地域です。
さて、私自身のことで誠に恐縮なのですが、令和6年3月31日をもちまして東住吉区長としての任期を終えることとなりました。会社員であった私が区長公募に応募し、西淀川区長を経た後、東住吉区長としての4年間の任期中、なんとか職務を遂行することができましたのは、ひとえに皆様方のご支援とご協力の賜物と深く感謝いたしております。
まもなく任期満了を迎えるにあたり、区民の皆様お一人、お一人のご多幸を心よりお祈り申し上げて御礼のご挨拶とさせていただきます。
大阪市東住吉区長 塩屋幸男
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