■地震のこと、わすれていませんか
―能登半島地震から1年、阪神淡路大震災から30年―
和6年能登半島地震は2024年1月1日に発生し、石川県輪島市及び志賀町で震度7を観測しました。
この地震では衛生環境が悪化して避難所でノロウイルス等の感染症の発生や、火災が発生して輪島朝市一帯が燃えるなどの被害がありました。
最大震度7が初めて発表された1995年1月17日発災の阪神淡路大震災から30年、その後も度重なる震災で様々な課題に直面しました。
過去の教訓を活かし、今後起こりえる南海トラフ巨大地震や上町断層帯地震に備えて、避難行動をあらかじめ決めておきましょう。
◆火災を起こさないために
(東成区役所職員撮影)
輪島朝市では、地震の影響により電気に起因した火災が発生した可能性があると考えられています。
地震発生時には、揺れが収まってからブレーカーやガスの元栓を止めるようにしましょう。
◆老朽家屋・老朽空家を作らないために
老朽家屋の倒壊等により事故が発生した場合、損害賠償を負うことも想定されます。
東成区は、密集住宅地も多く、家屋倒壊により緊急車両が通れないことも想定されます。
―空家を放置するとこんなことが―
ごみ等の不法投棄
火災の発生
建物の倒壊
瓦・壁等の剥離による落下
カラス等鳥害
動物のすみかに
雑草・樹木の繁茂、敷地外へのはみ出し
不審者の侵入
害虫の発生
◇大阪市内の住まいの一般相談
大阪市立住まい情報センター
【電話】6242-1177
◇大阪市内の空家相談窓口
大阪府不動産コンサルティング協会 空き家相談ホットライン
【電話】7713-1375
◇耐震診断・改修の補助制度
一定の要件を満たす民間戸建住宅等の耐震診断費用・耐震改修工事費用等の一部を補助する制度がございます。また、戸建住宅については除却(解体)工事への補助も行っています。
令和6年度の補助申請の受付は終了しましたが、耐震に関する補助制度の相談等については承りますので、受付窓口までお問い合わせください。
問合せ:都市整備局 耐震・密集市街地整備 受付窓口
【電話】6882-7053
また、今後起こりえる震災では次のようなことも考えられます。
◆南海トラフ地震臨時情報
昨年初めて発表されましたが、南海トラフ沿いで地震発生の可能性が相対的に高まっていると評価された場合等に発表されます。
[条件]マグニチュード6.8以上の地震発生時等
◇外出時の心構え
外出前には行先での災害時対応を確認しておくようにしましょう。
特に臨海部に出かける際には、津波避難場所等を確認しましょう。
◆長周期地震動
南海トラフ巨大地震に代表される海溝型地震は長時間の大きい横揺れが起こり続けるため、マンションなどでは高層階になるほど揺れを大きく感じます。
◇マンションの地震対策
地震が起きた場合の対応や、避難経路の確認、停電時の水運搬などの防災計画を作成するとともに周辺地域との繋がりを持ちましょう。
◆防災講演会のご紹介
令和6年3月開催の防災講演会では、能登半島地震の被害状況や今後起こりえる災害、自宅避難、外出時の備えなどを説明しております。
東成区役所公式YouTubeチャンネルにて公開しておりますのでぜひご覧ください!また、今年も3月に開催しますのでご期待ください。
東成区は上町台地に近く、上町断層帯地震が発生した場合、阪神淡路大震災での神戸市街地と同じような甚大な被害が発生することも想定されております。
災害時に備えて、今のうちから準備しておきましょう。
本紙8面をご覧ください。
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