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自治体の皆さまへ

みんなで考えよう健診と検診2023

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大阪府大阪市東淀川区 クリエイティブ・コモンズ

「もしも」のためのがん検診「行けたら行くわ」じゃダメなんです!

がんは日本人の死因の第1位、東淀川区では毎年約500人の方ががんで亡くなられています。
がんは早期に発見すると約9割が完治すると言われ、1~2年毎に検診を受けることで早期発見につながります。
ぜひ定期的に検診を受けてください。

勤務先や加入する健康保険で、がん検診を行っている場合があります。勤務先でがん検診を受ける機会がない方は、大阪市(東淀川区)のがん検診が受けられます。
東淀川区のがん検診については3面、またはHPをご覧ください

■大阪市のがん検診「●●がん」ってどんな病気?
▽胃がん
胃がんにかかる人は50歳代から増え、がん死亡数全体に占める割合は、男性で3位、女性で5位です。

▽大腸がん
大腸がんにかかる人は年々増えています。肛門に近い部分(直腸~S状結腸)に多く発生します。

▽肺がん
肺がんにかかる方・死亡する方ともに男性の方が女性より多く、喫煙との関係が非常に深いがんです。

▽子宮頸がん
子宮頸がんは子宮の入り口付近にできるがんで、20歳~30歳代の若い女性に多いのが特徴です。

▽乳がん
乳がんは女性のがんの中で最も多く、30歳代から増え始め、40歳代後半~60歳代後半の罹患率が高い傾向があります。

▽前立腺がん
前立腺がんは比較的進行が遅いがんといわれています。50歳ごろから高齢になるにつれて、顕著に高くなります。

■がん検診以外の検診について
▽骨粗しょう症検診
骨の状態を把握することができます

▽歯周病検診
健口(けんこう)チェックを忘れずに!

▽肝炎ウイルス検査
肝臓がんの約90%がB型・C型肝炎ウイルスによるものです

■健診と検診について、医師・薬剤師にお話を伺いました
●医師より
東淀川区医師会 辻正純(つじまさずみ)会長

▽生活習慣病予防・がんの早期発見で「健康寿命」を延ばして長生きを!
たとえ長生きできたとしても、寝たきりにはなりたくない。最期までなるべく元気に過ごしたいと誰もが願うように、やはり大切なのは健康寿命の長さです。健康で長生きするためにも、健診・検診を受けましょう。
大阪市国民健康保険の被験者(40歳以上)であれば、年に一度の健診が無料で受けられ、診察や身体計測、血液・尿検査などの結果をふまえ、生活習慣病の予防や早期改善に役立てることができます。中でも、高血圧は脳卒中を、糖尿病は合併症(人工透析、失明等)等の重篤な病気を引き起こす可能性があるため、自身の健康状態を把握しないでいることは危険です。また、がん検診も必ず受診ください。ここ数十年の間に医療の進歩により、がんは早期治療で「治る病気」になりました。早期発見のためにも、健診・検診を定期的に受けることが大事です。働き盛りの若い方は特に受診率が低く、「自分は病院とは無縁で健康だから大丈夫だ」といった方も少なくありません。しかし、本人の気づかぬところで実は病気が進行している可能性もあるため、自身の健康への過信は禁物です。
生活の質を落とさずに長生きするためにも、日頃から健康への意識を高めていただければと思います。

●薬剤師より
東淀川区薬剤師会 宮田憲一(みやたけんいち)会長

▽イベントを通して健康問題を自分ごとに病気にならないために定期的な健診を
大阪府の特定健診の受診率は全国平均と比べても低く、府民の皆さんの健康に対する関心の薄さが問題視されています。左記で辻先生もおっしゃる通り、がんをはじめとする病気は早期発見、早期治療が重要です。病気が進行するにつれ、治療において使用する薬の種類も増えるため、医療費や身体面での負担も大きくなってしまいます。ですから、健診は「行けたら行くわ」ではなく、案内が届いたら真っ先に日程を確保して予約を入れましょう。
今年は4年ぶりの「みんなの健康展」が開催されます。薬剤師会のブースには子ども向けの調剤体験コーナーもあるため、家族みんなで楽しく参加できると思います。仕事や育児で忙しく「自分の健康はつい後回しに」という方にとっても、多彩なブースで相談などができる貴重な機会です。健康への関心を高めて、健診に足を運ぶきっかけにしていただければ幸いです。
また、薬剤師からのお願いとしては、できればかかりつけ薬局を持ってください。そうすることで患者さんの状況をスムーズに把握でき、薬剤師と患者さんとの信頼関係も深まるため、より的確な治療に繋がります。薬のことはもちろん、食生活や運動、禁煙についての悩みなども、薬剤師まで気軽に相談ください。

●歯科医師より
東淀川区歯科医師会 田路雅彦(とうじまさひこ)会長

▽「国民皆歯科健診」が動き出します
2022年、政府は「骨太の方針2022」の中で国民皆歯科健診制度の導入を閣議決定しました。歯周病の進行が糖尿病や循環器系の疾患に影響を及ぼすことや、最近の知見ではアルツハイマー病との関連も指摘されております。生涯を通じた歯科健診の実施、そして歯周病の定期管理をすることで、全身の健康状態によい影響を及ぼすことが科学的根拠のもとに明らかになってきている、ということではないかと思われます。
日本における80歳の平均残存歯数は約15本と、他の先進国と比べて低い数字となっています(スウェーデンやフィンランドでは25本)。また、歯科健診の受診率も先進国中最低と言われています。この超高齢化社会を生き抜くためにも歯科健診を受け、歯周病の定期管理をしていきましょう。

■区長からひとこと
「みんなの健康展・食育展」を4年ぶりに開催します

誰もが、人生最後まで健康で活き活き暮らしたいものです。そのためには、健康診査、各種がん検診を受け、早期発見・早期治療することが一番有効です。
また、食生活を見直すのも効果的な方法の一つです。この機会に、ぜひ減塩など始めてみてください。
さまざまなブースがあり、楽しみながら健康を考える内容となっていますので、ぜひご家族やお友達と一緒に遊びに来てください。
区役所は、今後も区民ひとりひとりの健康意識を高め、主体的に健康づくりに取り組めるような環境づくりに取り組んでまいります。

東淀川区長 西山忠邦

問合せ:保健企画2階22番
【電話】06-4809-9882

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