今月はいのちをテーマに8人のプロデューサーが手がける「シグネチャーパビリオン」をご紹介。
◇「シグネチャーパビリオン」について
8名のテーマ事業プロデューサーが、大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」を、それぞれ固有の観点から解釈、展開し、未来に生きる人々に繋ぎ渡すパビリオンを建設します。
◆「いのちを守る」Dialogue Theater いのちのあかし
パビリオンは十津川村の旧折立中学校と、福知山市の旧細見小学校中出分校の校舎を移設してリノベーションします。
シアターでは、初めて出会う全く相手のことを知らない2人が対峙して、一期一会の対話を行うことができます。
プロデューサー:映画作家 河瀬 直美
◆「いのちをつむぐ」EARTH MART
全国各地から集められた茅で作られた茅葺き屋根の集落をイメージした外観。
EARTH MARTの「いのちの売り場」。一生に食べる卵の量など食にまつわるデータをスーパーマーケットのように表現しています。
プロデューサー:放送作家、京都芸術大学副学長 小山 薫堂
◆「いのちを育む」いのちめぐる冒険
大小のセルで構成されたパビリオンの外壁は再利用可能な海水コンクリートパネルを使用しています。
シンボルマーク『いのち球』は、美しいいのちの輝きと宇宙・海洋・大地に宿るあらゆる生きもののつながりを表しています。
プロデューサー:アニメーション監督、メカニックデザイナー、ビジョンクリエーター 河森 正治
◆「いのちを知る」いのち動的平衡館
中は柱や梁がなく、周囲のリング状のパイプで支えられている細胞膜をイメージしたパビリオン。
コンピュータで制御されたLED球の明滅によって38億年の生命史を体験し、いのちの動的平衡を知ることができます。
プロデューサー:生物学者、青山学院大学教授 福岡 伸一
◆「いのちを響き合わせる」Better Co-Being
万博会場中央にある「静けさの森」の一角にある、屋根も壁もないパビリオンです。
繊細なグリッドで作られた大屋根の下では霧・雨・光の現象的なインスタレーションで、森の中と微妙に異なる体験をすることができます。
プロデューサー:慶応義塾大学教授 宮田 裕章
◆「いのちを拡げる」いのちの未来
人、ロボット、アバターの視点が交錯し、「新しいいのち」の可能性を知る展示を行います。
アンドロイドやロボットとともに50年後の未来、さらには1000年先の人間の姿をリアルとバーチャルで表現します。
プロデューサー:大阪大学教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長 石黒 浩
◆「いのちを高める」いのちの遊び場クラゲ館
ゆらゆらと遊んでいるクラゲをモチーフにした半透明の屋根をもつ外観。
中央に大きな「創造の木」がそびえたつ2階の「五感の遊び場」。1階はシアターになっていて世界中の民俗芸能や祭り、生演奏を五感全体で楽しめます。
プロデューサー:音楽家、数学研究者、STEAM教育家 中島 さち子
◆「いのちを磨く」null×null(ヌルヌル)
パビリオンはぐにゃりと湾曲する有機的な鏡面を持つ外観。
デジタルの自分の分身・デジタルヒューマンを作成し、異空間で自分自身と向き合っているような不思議な体験ができます。
プロデューサー:メディアアーティスト 落合 陽一
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