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自治体の皆さまへ

2月号の特集(1)

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大阪府大阪市浪速区 クリエイティブ・コモンズ

■暗くならない認知症のハ・ナ・シ
だれもが安心して暮らし続けられる浪速区へ

すべての人の人格と個性を尊重し、支え合いながら安心して住み続けられるまちになることをめざしています

認知症と聞いて、どのようなイメージを思い浮かべますか
今までできたことができなくなる 人の顔が分からなくなる 徘徊する などなど、不安な気持ちを持つかたもおられるかもしれません。
そもそも認知症って もし家族が認知症になったらどうすればいいの
区内で診療され、区介護認定審査会委員も務めていただいている徳田 よしお 先生のお話を聞きながら、一緒に考えてみませんか

■ドクターに聞きました
認知症かも その視点と理解
徳田クリニック 徳田 よしお 先生

◇質問 まずは、認知症について、基本的なことを教えてください。
答え 認知症は発症原因も種類もさまざまありますが、最も多いと言われるのはアルツハイマー型認知症です。症状もさまざまですが、脳の器質的変化によって認知機能が低下し日常生活に支障が出ることと、妄想・意欲の低下・不安感などの行動・心理的な症状が現れることが、よく見られる特徴として挙げられます。
これらが原因となり本人の生活に支障が生じたり、家族など介護者の介護負担が増大することが多いです。

◇質問 本人に自覚症状はあるものでしょうか
答え 本人に自覚があるうちは、症状が軽いか、まだ認知症ではないと考えます。身だしなみや家事など日常生活はできていることが多いので、親族は まだ大丈夫でしょ と問題視しないことも、まま見られます。

◇質問 医師から見て、認知症が疑われる症状とはどういったものでしょうか
答え たいやく 服薬を忘れる により、本来飲むべき薬が残っていたり、きっちり来院していたかたなのに不自然に来院間隔が空くなどの様子が見られるようになったら、その可能性を視野に入れます。

◇質問 どのような検査や治療をするのでしょうか
答え 長谷川式認知症スケールの実施が一般的ですが、私は専門科にて画像診断などの精密検査を受けることを勧めています。
なぜかというと、 治る認知症 が隠れている可能性があるからです。慢性硬膜下血腫や正常圧水頭症、甲状腺機能低下症などは、精神症状として認知症と酷似した症状が見られます。これらは適切に治療すれば症状の軽快が見込める場合があります。画像診断を含む精密検査は医師の診断・治療方針を左右しうる重要な情報となり得ます。

◇質問 家族など介護者に伝えたいことはありますか
答え 診断を受けたら、早めに介護サービスの利用を考えていただきたいです。
家族構成から見て介護のマンパワーが足りていれば急ぐ必要はないかもしれませんが、そうでないなら負担を抱え込むのを防止する意味でも、早めの申請が望ましいでしょう。

◇質問 区内の皆さんにひとことお願いします。
答え 周囲のかたが見て、 何かおかしいな と感じたら、早めにかかりつけ医に相談のうえ専門医を受診し、一度は画像診断を含め精密検査を受けてください。
早期の受診は早期に治療を開始できるほか、ご本人やご家族の生活の実情に合わせた介護保険サービスなどについて検討する時間をつくることができます。結果、ご本人とご家族の生活の質を上げることにもつながります。

■身近な人が認知症かも。
どこに相談すればいいの
かかりつけ医 がいるかたは、まずは主治医の先生に相談を。 かかりつけ医 がいないかたは以下にご相談を。

◇浪速区地域包括支援センター オレンジチーム
認知症になっても安心して暮らし続けられるよう、サポートします
難波中3-8-8 浪速スポーツセンター内
担当は浪速区全域です
【電話】6636-6071

◇ブランチ
高齢者の皆さんが地域でいつまでも安心して、その人らしい生活を続けられるように、さまざまな機関と協力しながら支援します。
浪速ブランチ【電話】6556-6268
担当地域 だいこく・浪速

日本橋ブランチ【電話】6632-2340
担当地域 にっとう・日本橋・恵美・新世界

難波ブランチ【電話】6568-1230
担当地域 立葉・幸町・塩草

浪速ブランチ 三和田さん
日本橋ブランチ あべき さん
難波ブランチ 塩見さん

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