■歯科とACP 人生会議
口から食べることは暮らしの中の楽しみとして欠かせないものです。高齢者になっても、食事は人生の楽しみであり、生きている証でもあります。人生の最後まで、口から食べたい、好きなものを食べたいという希望や意思は尊重されなくてはいけないことです。
浪速区では、その人が人生の最後に向かってどうしたいか、どうしてほしいかを考えるACP 人生会議という取り組みがあります。私たち歯科医師会や区役所、薬剤師会、病院、看護や介護関係も連携しており、広く区民のかたに知っていただきたいと願っています。ACPには食べられなくなった時の希望の選択や訪問歯科・口腔ケアの項目がありますが、自分の口から食べたいという希望に密接に関われるのは私たち歯科だと考えています。むし歯や歯周病の治療、入れ歯などによって食事ができるようにすることは大切ですが、もし口から食べられなくなっても歯科の役割は終わりではありません。口の中を清潔にして病気や不快な症状を少なくするために、お口の健康管理が大切なのです。生涯にわたって楽しく食事をするためにも、歯と口の健康に目を向けてください。歯科医師会がお手伝いをさせていただきます。
一般社団法人浪速区歯科医師会 会長 新開 明
問合せ:区役所 保健福祉課 保健
【電話】6647-9882 【FAX】6644-1937
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