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【特集】2025年 大阪・関西万博(1)

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大阪府大阪市鶴見区 クリエイティブ・コモンズ

1990年(平成2年)国際花と緑の博覧会(以下「花の万博」)の開催地である鶴見区では、大阪市内で唯一の万博開催地として、2025年(令和7年)開催の大阪・関西万博を盛り上げられるよう、区役所としてもさまざまな応援をしています。
そこで3月号では、区民の皆さんにゆかりのある花の万博と、多くの方の記憶に残っている大阪万博の写真なども交え、来たる2025年大阪・関西万博を楽しみにしてもらえるような特集を組みました。

■大阪・関西万博について
◇1970 日本中が興奮した大阪万博
1970年(昭和45年)に、吹田市の千里丘陵において開催。海外から76か国、4国際機関、国内から32団体などが参加した大阪万博は、6,421万人を上回る入場者数を誇り、1日の最高入場者数は、なんと約83万人に達しました。
芸術家の岡本太郎氏がデザインした「太陽の塔」が、シンボルゾーンにテーマ館の一部として造られたことは有名な話。現在も万博記念公園に残るこの塔は、大阪万博のテーマである「人類の進歩と調和」の“原点”の“起点”として、現在も皆さんに親しまれています。

◇1990 遊びに行かれた方も多い!?花の万博
1990年(平成2年)、「自然と人間の共生」をテーマに、鶴見緑地において開催。海外から82か国、55国際機関、国内からは都道府県、政令指定都市などが参加し、2,312万人を上回る入場者数を数えました。
マスコットキャラクターの「花ずきんちゃん」は、全国から寄せられた9,603点もの応募作品の中から、漫画家の手塚治虫氏が委員長を務める審査会において選定。手塚委員長が補作して完成しました。
この花の万博をきっかけに地下鉄の整備が進んだことで、その後鶴見区は大きく発展。そして鶴見緑地は、現在も花の万博のレガシーとして存在し、みなさんの憩いの場として活用されています。

◇2025 これからに期待しかない!大阪・関西万博
2025年(令和7年)、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、大阪の夢洲において開催される大阪・関西万博は、開催までいよいよ400日あまりとなりました。参加国は、2024年1月16日現在で160か国・地域と、9国際機関。公式キャラクター「ミャクミャク」は世界中から愛され、親しみを持たれることをめざしています。
パビリオンの「日本館」では、万博会場の生ゴミを利用したバイオガス発電などを活用し、一つの循環を創出。持続可能な社会に向けた、来場者の行動変容を促します。
未来を体験できるのはパビリオンだけではなく、交通手段やエネルギー、通信や映像機器、さまざまなイベントや体験型展示など、会場全体が「未来社会のショーケース」となります。大阪では55年ぶりの開催となる万博。見て、さわって、体験して─ぜひ会場で未来を味わってください。

開催期間:2025年(令和7年)4月13日(日)~10月13日(月)
開催場所:大阪 夢洲(ゆめしま)

■2025年大阪・関西万博開催に向けて
「特別対談」半年限定、夢のテーマパークがやってくる!

川畠副区長がお話をうかがいました!

◇2025年日本国際博覧会協会 担当局長(中小企業・地域連携)
堺井 啓公(よしまさ)さん
1990年に通商産業省(現経済産業省)入省。
2013年に経済産業省商務流通保安グループ博覧会推進室長兼博覧会国際事務局日本政府代表兼ミラノ博日本政府副代表として、事前の企画立案から本番までの諸調整などをリードした。その後内閣府地方創生推進事務局総括参事官、(独)中小企業基盤整備機構理事などを経て、2020年に2025年日本国際博覧会協会に出向し、2023年4月より現職。

◇日本一の大阪万博グッズ収集家 白井 達郎さん
小6の頃、大阪万博関連の新聞記事を切り抜きはじめて以来、60年近くにわたって万博関連の資料を収集する。大阪万博が開催された1970年は、夏休みに会場でアルバイトをしながら資料・グッズを収集。万博終了後もグッズ集めは続き、10,000点を超えるコレクションとなる。2002年には、現存していたウルグアイパビリオンを貰い受けて自宅に移設し、万博ミュージアムを開館した(現在は閉鎖)。

▽ズバリ「万博とは」?
―1970年の大阪万博当時、私は小学校低学年。期間中に複数回、会場を訪れましたが、人生で最大ともいえるインパクトを受けたイベントでした。お二人にとって万博とは?

堺井:私は経済産業省で国際博覧会にはいくつも関わりましたが、2015年ミラノ万博で日本館を出展する際には中心的な立場で携わりました。東日本大震災の後でしたので、ジャパンデーには復興支援への感謝として元気になった姿を見てもらおうと、東北6県の6つの祭りと福島県の4つの祭りが大集合するイベントを企画。祭りごとに本物の演者さん約30名にご協力いただき、ストリートでパレードを行いました。それが地元メディアに大きく取り上げられ、翌日からその祭りを見たいと多くの人が殺到。パレードは一日限りだったため日本館に押し寄せる形となりました。食がテーマのエンターテインメントを見ていただいた後、日本食レストランに誘導するスタイルの展示は、当初3時間待ちだったのが最後には10時間待ちという大人気に。非常に嬉しい評価をいただいたのが印象に残っています。
万博は世界の国々が集まる舞台で、自国の将来をどう作っていくかを発信していく、いわば夢を実現させるための場所だと思っています。

白井:ひとことで言えば「半年間限定のテーマパーク」ですね。たとえばUSJだったら行きたいときにいつでも行けますが、万博は、行きそびれたら半年後には二度と見られなくなってしまうのが最大のポイント。特に初めて経験する方にとっては、人生を変えるかもしれないぐらいワクワクを感じられるイベントだと思いますよ。

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