■市内の犯罪被害状況
市長:令和4年度以降は、府下全体で刑法犯認知件数が増加傾向にあると以前聞きましたが、最近の守口市内の犯罪被害の状況はどうでしょうか。
署長:昨年の守口市内における刑法犯の認知件数は、一昨年に比べると増加傾向にあります。また、車上ねらいや部品ねらいといった自動車に関連する被害も増えています。
車上ねらいでは、車の窓ガラスが割られ、積載物の工具類が盗まれるといったものです。また、部品ねらいでは、電動アシスト自転車の普及により、そのバッテリーが盗まれるといった被害です。
市長:そうなんですね。最近は電動アシスト自転車を街中で見かけることが多くなりましたが、その反面、バッテリーの盗難被害が発生しているのは残念なことです。自転車本体の盗難被害も多いと聞きますが、どのような対策を心掛けるべきでしょうか。
署長:自転車の盗難被害対策として、自転車を止める際は必ず施錠し、できる限り公共の駐輪場を利用していただけたらと思います。
また、車上ねらいを防ぐには、車を止める際は車内に物を置いたままにせず、車から降ろしておくようにしましょう。そして、部品ねらいに対しては、電動アシスト自転車はバッテリーを取り外すか、ワイヤー錠を取り付けるなどしていただき、盗難被害に遭わないための対策をぜひともお願いします。
市長:コンビニでの買い物など、「少しくらいなら大丈夫だろう」という気の緩みがどうしても出てしまいますが、短時間であっても施錠する、「自分の自転車は自分で守る」という一人一人の防犯意識も大切ですね。
■1100台の防犯カメラその効果は
市長:冒頭にも申し上げましたが、市が通学路などを中心に設置している防犯カメラの効果はどうでしょうか。
署長:守口市が誇る通称千台カメラ、現在1100台が守口市内に設置されております。
この防犯カメラの効果は絶大だと感じています。事実、設置された平成28年とその翌年の平成29年の刑法犯認知件数を比べますと、大幅に減少しています。
刑法犯認知件数は、コロナ禍が落ち着いた一昨年から増加傾向となっていますが、この防犯カメラの設置がなければ、刑法犯認知件数の伸び率がさらに増えていたと考えられます。防犯カメラの設置により増加が抑えられているのは間違いないといえます。
防犯カメラ設置時の平成28年の守口市の刑法犯認知件数は、2296件でしたが、設置後の平成29年は、1797件で、499件の減少となりました。
このように数字を見ても、その効果が大きかったことがお分かりだと思います。
市長:市が設置する防犯カメラが刑法犯認知件数の減少に役立っていると聞いて、大変うれしく思います。
これからも、市と警察で力を合わせ、安全安心なもりぐちのまちづくりに努めていきたいものです。
署長:守口警察署として、引き続き、特殊詐欺の撲滅に向け、守口市や関係機関などと連携して、守口市民の皆様の防犯意識を高める施策を推進し、皆様のご理解やご協力をいただきながら、市民が安心して暮らせる「安全なまち守口」の実現に向け、特殊詐欺を含めたあらゆる犯罪の被害防止、そして犯人の逮捕に全力で取り組んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
市長:市としましても、守口警察署と連携を密にしながら、安全対策の充実強化に努めてまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
本日は貴重なお話ありがとうございました。
▽市内の刑法犯認知件数
▽市内の自転車盗認知件数
▽まちの安全を守る防犯カメラ
犯罪から子どもたちを守り、市民が安全で安心して暮らせるまちづくりをより一層推進するため、平成28年度に小中学校の通学路を中心に犯罪抑止のための防犯カメラを1‚000台設置しました。設置後は、刑法犯認知件数が大幅に減少するなど、絶大な効果をあげています。
また、リース契約満了後の令和5年10月からは、180度画角で撮影が可能になるなど、機能強化を図るとともに、設置台数の増加も図り、防犯カメラ1‚100台体制で市民の安全・安心につなげています。
注意事項:防犯カメラの映像は、犯罪などの捜査が必要な場合に限り警察のみが閲覧できる仕組みで、市が映像を警察に提供する際は、個人情報保護などに細心の注意を払っています。
◆大阪府警察官募集
・令和6年度第3回選考 第1次選考日
令和7年1月11日(土)
受付期間:11月1日(金)~22日(金)
一般選考はインターネットのみ、自己推薦方式は郵送のみで受け付け
注意事項:情勢により選考日などは変更になる可能性があります。最新の情報はホームページをご覧ください。
採用予定人員:
男性約30人
女性約15人
問合せ:大阪府警察官採用センター
【電話】0120-370-314(平日9:00~17:45)
問合せ:危機管理室
【電話】06-6992-1497
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