■LGBTQとALLY(アライ)(LGBTQを支援する人) ~自分も相手も大事にするには?~(第5回)
ALLYの名前の由来は英語の「ally」に「味方」「同盟を結ぶ」といった意味。LGBTの人々を理解しようとする姿勢をもち、自分にできることを考えて行動する支援者のことです。
身近にALLYがいるだけで当事者は、安心感を持つことができます。では、ALLYとしてできることを見ていきましょう。
1つ目は、レインボーアイテムを身につける、デスク周りなどに置くなどです。LGBTQ当事者にとって、6色の虹のマークのアイテムは、LGBTQ+への理解や支援の目印となります。
2つ目は、言葉でALLYを表明する。連載の中での感想を誰かに話してみる。結婚や子育て、異性愛、前提の話をしない。「彼氏(彼女)を見つけた方がいい」「男らしさ、女らしさ」など。「パートナー」「恋人」「お連れ合い」という言葉を使うなど。
3つ目は、相手の自己重要感を尊重すること。これは、「自分自身が重要な価値ある存在である」という感覚です。「あなたのことを大切に思っていますよ」という思いを言葉や態度で伝えることは、NGな発言を避けることよりも相手との絆を強くします。
特に非言語の印象が相手に伝わりやすいので、こんな行動を意識してみてください。話を聴くときに、うなずきや相づちの早さや頻度を相手のペースに合わせる、「そうなんだね」など肯定的な言葉を添える、優しく笑顔で話を聞く。このような関わりは、LGBTQ当事者だけでなく、あらゆる人間関係の信頼の土台となります。
最後に、自分も相手も大事にするには、相手の見えない部分も想像するということです。そのためには、否定をせず対話をする。わからないところは聞いてみる。そして相手が大切にしていることを大切にしようとする姿勢を見せつけていくこと。ALLYを名乗るのに特別な資格は必要ないです。LGBTQの人たちを理解して味方でいたいと思う気持ちがあれば、ぜひ、ALLYと宣言して小さな行動を始めてみましょう。
問合せ:人権市民相談課
【電話】06-6992-1512
<この記事についてアンケートにご協力ください。>