■リースバックは慎重に
「リースバック」とは、自宅を不動産業者に売って代金を受け取り、その後毎月賃料を支払いながら住んでいた自宅にそのまま住むという取引です。
〔事例〕
老後の資金に不安を感じていたところ、「リースバック」契約を事業者に勧められた。売却金と年金を併せると生活費を確保でき、賃料も払い続けられると思って契約をした。しかし数年後、配偶者が病気になり治療費がかさみ、その後配偶者が亡くなって受け取る年金が減った。そのため賃料を払い続けることができなくなり、自宅を出なければならなくなった。
〔アドバイス〕
▽ずっと住み続けられる保証はありません
自身の経済事情の変化により家賃が支払えなくなる事態が生じる可能性があります。毎月賃料を支払い続けられるのか十分に計算し、よく考えましょう。
「リースバック」の賃貸借契約には住む期間が定められている契約もあります。「更新」や「再契約」の条件はどうなっているのかよく確認しましょう。
▽複数の事業者の取引内容を比較検討しましょう
売却価格や賃貸借の条件は事業者によって異なります。複数の事業者の取引内容を比較検討しましょう。
▽契約は慎重に
不動産取引は、必要な手続きが多く、複雑な仕組みになっていることもあります。よくわからないときは、遠慮せずに説明を求め、メリット・デメリットやしくみをよく理解して、納得できるまでは契約をしないようにしましょう。サイン・押印をする前に、家族や親族などの信頼できる人に相談し、できるだけ一人で対応しないことも重要です。
問合せ:
消費生活センター相談専用電話【電話】06-6998-3600
日時:9:00~16:30(平日のみ)
消費者ホットライン(土・日・祝日)【電話】局番なし188
日時:10:00~16:00
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