■振り込め詐欺の実態
知っていますか?
市内で年間1億円以上がだまし取られています。
市内で1日あたり30万円が被害に!
◇市内特殊詐欺被害総額
すでに昨年に迫る勢い
◇市内特殊詐欺発生件数
本年はすでに昨年を超える
『自分は大丈夫だ』なんて思っていないですよね?
犯人は、その『余裕』に付け込んで、あなたの生活全てを壊します。
人生そのものを奪う『間接的殺人』なのです。
■現役警察官が語る被害の実態
「これからこの方はどうやって生きていくのだろうか…」
・病気の家族のために貯めていたお金が…
・孫のために貯めていたお金が…
・老後、夫婦で旅行に行こうと貯めていたお金が…
◇『お金』だけではない。失うもの。
『家族と絶縁…孤独死へのおそれ』
目に涙を浮かべ、震えながら被害の話をされているのを聞くときは、私たちも涙が出そうになります。犯人にだまされ家を売ってしまった人や、お金を渡したことを家族に言えず、ただ一人苦しい思いをしている人も見聞きしてきました。
「遠方の家族に会いに行くのが唯一の楽しみだったのに、もう会えなくなってしまった」。一本の電話から幸せだった家族の関係が絶縁され、孤独死の恐れすら生まれてしまうのです。
「今まで頑張ってきた分、これから楽しい時間を過ごそう」と思っていたのに、それが全てズタズタになってしまう。これからこの方はどうやって生きていくのだろうか…。被害者の方からは、そんな悲壮な様子を感じることもあります。
オレオレ詐欺などの振り込め詐欺の被害者の多くは高齢者です。汗水垂らして貯めたお金を奪われるだけでなく、家族から責められて信頼関係まで失うこともあります。失うものは、お金だけではないのです。
「人生そのものが奪われているのではないか。被害者の姿を見て、私はそう確信しています」。
寝屋川警察署
麻生 聖剛 刑事課長代理
■市内の最新事例
これらはほんの一例です
ターゲットは65歳以上です。
◇点野5丁目
11月2日
市役所国民健康保険課をかたる男から「厚生労働省から60歳以上の方に医療費の還付金がある」という電話がありました。
◇池田中町
10月28日
総務省をかたる女から「東京であなたのマイナンバーカードを使用している者がいます、調査しているので教えてください」という電話がありました。
◇寝屋1丁目
10月30日
市役所健康保険課をかたる男から「6月に送った医療費の還付の手続きを今すぐにATMでしてほしい」という電話がありました。
◇黒原旭町
10月16日
銀行員をかたる女から「あなたのキャッシュカードを持っている人が銀行に来ました。不正に使われないようにお手持ちのカードを交換しましょう」という電話がありました。
■令和5年市内最高額の被害談
被害総額 3,180万円
Aさん 60歳代 1人暮らし
ショートメールで身に覚えのない動画サイトの請求書が届いた。使っていないことを相手に伝えたいというプライドで反応してしまった。不安をあおられたり、優しい言葉をかけられたり、巧みに誘導され、トラブル対応30万円から始まり、弁護士費用、海外裁判対応など、雪だるま式に要求金額が膨れ上がった。
『気が狂いそうに…』
あるとき手続きを遅らせてしまいました。
これまで優しかった犯人は一転、激しく怒り「もう連絡できない」と言い放ってきました。このとき、私はようやく詐欺だと気づき、気が狂いそうになりました。
■寝屋川市内の手口ランキング(令和4年実績)
◇1位 約60%
『医療費の過払い金がありお金が戻ってきます』
市役所職員などを装った還付金詐欺
◇2位 約17%
『あなたの口座が犯罪に利用されています』
警察官や金融機関職員などを装った預貯金詐欺
◇3位 約11%
『動画サイトなどの料金が未納です』
支払わないと裁判になるなど不安をあおる架空料金請求詐欺
■次の被害者にならないで!
◇特殊詐欺の認知件数に占めるシルバー世代の割合
86.6%
このうち、66.2%が女性です。
◇犯行の最初の連絡手段として電話が占める割合
・電話…86.3%
・メール…8.1%
・ハガキ・封筒など…0.08%
警察庁『令和4年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)』参照
■電話でお金を要求されたら詐欺です
・電話を受けたら、家族や警察に相談
・現金などは家族以外に渡さない
「私は大丈夫」は本当に大丈夫?振り込め詐欺などの被害は増加しています。
問合せ:監察課
【電話】812・2246
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