■こころの病からのリカバリー(回復)
こころの病は、目に見えず理解されにくいため、生きづらさを感じてしまうこともありますが、適切な治療や訓練・支援を受けることで、希望を持って自分らしい生活を送ることができます。
◇発達障害・うつ病のAさんの経験談
歩き始めやしゃべり始めのタイミングが他の人より遅く、子どものころから信号・電車など特定のものにしか興味を持ちませんでした。コミュニケーションがうまく取れずに一人で過ごすことが多く、いじめられていることもありました。短大卒業後は就職しましたが、人間関係がうまくいかずに退職し、その後も職を転々としました。
父が亡くなった後、自分も死にたいと思うようになり、職業カウンセリングに相談したところ発達障害の疑いがあると指摘され、「府こころの健康総合センター」で「広汎性発達障害」「うつ病」と診断されました。
現在は4週に1度、精神科で主治医と面談し、週1回デイケアに参加しています。毎週金曜日はヘルパーさんと一緒に献立を考えながら料理もしています。包丁の使い方も慣れてきて、スムーズに料理ができるようになりました。また週4日の生活介護にも通所し、絵を描いたり、イベントの手伝いや内職をとおしてグループで活動し周りの人とも一緒に過ごせるようになってきました。
今までは後ろ向きな発言も多く暗かったのが、生活介護に来てからは前向きな発言が多くなり明るくなりました。アトリエでアートに挑戦し、たくさんの作品を生み出しています。小規模な個展も開催しています。主治医や支援と繋がったおかげで、今は元気に自分らしく過ごすことができています。
問合せ:
障害福祉課【電話】838・0382
精神科受診やこころの病気についての相談…保健予防課【電話】812・2362
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