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学生レポーター

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大阪府寝屋川市

■エージェンシー型教育Act1プラン
学生自身が自ら市の事業を取材し、感じたことや思ったことをレポートしています。
今回は、大学2年生の木村美月さんによる「エージェンシー型教育Act1プラン」です。

10月30日、さざんか保育所で、市独自の就学前教育プログラム「エージェンシー型教育Act1プラン」の取り組みを取材しました。
この事業は今年度から始まりました。園の一日の取り組みの中で「どっち、どっちタイム」という時間を設け、2つの選択肢のうちどちらを選ぶかを子どもたち自身が考え、自分の意見や理由を発表したり、他の人の意見を聞いたりします。この後、再度自分の意見について考え直してみるなど、対話の中で「考える力」を身に付けることが狙いとなっています。
今回、私が取材したのは元気な5歳児クラスの子どもたち。童謡『どんぐりころころ』の3番歌詞にある、リスが急いでどんぐりを山に連れて行った理由を題材に「どっち、どっちタイム」がスタート。「どんぐりと遊ぶ」「どんぐりはリスに食べられる」の選択肢について、活発な意見が出され、議論は白熱していました。中には、他の意見を聞いて考えが変わったという子どももおり、みんながお題に向き合い対話を楽しんでいる様子が感じられました。
そんな子どもたちの様子はもちろん、先生が少数派の意見もしっかり聞き、そこからさらに考えを広げようとしていた場面も印象的でした。どんな意見でも先生が必ず受け止めてくれるという安心感からか、堂々と自分の意見を言えるようになり、さらに他人の意見も聞いて考える力が身に付くのだと感じました。
取材をとおして「どっち、どっちタイム」の取り組みは、子どもたちの主体性やコミュニケーション能力の基礎、考える力を身につけるための有意義な時間になっていると思いました。近年は社会でも対話力が重視されるようになってきていますが、このような市の取り組みは、自分で考え未来を切り開いていく人材の育成につながっていくと思います。

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