ねやがわPR大使を務める又吉直樹さん(お笑い芸人・芥川賞作家)が、寝屋川市から着想を得たアパレルブランド「水流舎(つるしゃ)」のイベントのため、寝屋川市に帰ってきました。それに伴い2月、市立中央図書館でインタビューを行いましたので、その一部始終を紹介します。
■スペシャルインタビュー
PR大使又吉直樹さんが地元寝屋川市を語る
◆前編
後編は「広報ねやがわ」5月号に掲載予定です。
◇今の方が寝屋川との関わりは大きい
お笑いに関することを最初に始めたのはこのまちに住んでいるときでした。現在の創作活動は、寝屋川に住んでいたことを手掛かりにしているので、住んでいたときよりも今の方が寝屋川との関わりは大きいと思っています。
もともと寝屋川でイベントをしたいと思っていました。今回は自分で作ったパジャマのイベントと朗読会を寝屋川でしましたが、会場のライブハウスは昔、かっこいいお兄さんたちをよく見ていた場所で、自分も立ってみたいなと。面識はないのですが、ライブハウスのオーナーが中学・高校のときに通った古着屋のオーナーでした。自分の文化的なルーツである人や場所との関わりでイベントができてよかったなと思いましたね。
寝屋川には、少し前は年1回程度しか帰れなかったのですが、頻度を増やそうと思い、月1回を目標にしてます。今年は3回来てますので、今のところ目標を上回っています(笑)。
◇寝屋川を解釈して作ったパジャマ
今回作ったパジャマ(本紙写真下)は寝屋川から着想を得ています。「寝る」っていうのと、建物を表す「屋」、「川」も、なんとなく睡眠によさそうじゃないですか。寝ることにスポットが当たっている地名って面白いなと。ですが、そこに住んでいる人たち、住んでいた僕は、そこで寝ているのではなく活動をしているので、パジャマを街着(まちぎ)としても着られるという、「寝屋川」を自分なりに解釈して作りました。
ほかにも寝屋川で見たもの聞いたものから着想を得ることが多いです。
◇寝屋川のまちを走りながら考えていたこと
中学時代は毎晩走っていました。サッカー部から帰宅後、自宅から黒原旭町公園、そこから寝屋川市駅、川沿いに萱島駅まで走り、公園に戻って少し練習して帰る。たまに友だちが一緒に走りたいと言うのですが、僕の走るペースが結構早いので、2日くらいで来なくなる(笑)。そのときに走りながら考えていたのがお笑いのことでした。
走りながら一人でいろいろ考えていたことが、今の仕事に生かされていると思います。当時の記憶がちゃんとあるのは、みんなが1回しか考えないことを、僕は走りながら復習して、予習もして、明日はこうしようかなとか考えていたからだと思います。僕にとってはその時間がすごく大きいですね。
そのことが習慣化しているので、東京に行ってからは散歩に変わりましたが、一日あったことを振り返っています。寝屋川で始めたことをやり続け、それがコントや漫才、脚本、小説、エッセイになっているかな。
◆動画 PR大使又吉さんが市立中央図書館にやってきた!
又吉さんが市立中央図書館を訪れた当日の様子は本紙のQRコードから。最後には又吉さんからのメッセージもあります。
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