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自治体の皆さまへ

【特集1】市民大訓練

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大阪府寝屋川市

「全員無事」のために、自分たちがやる!
午前9時、市全域に鳴り響くサイレン!

■市初の全市域での一斉訓練
令和6年11月10日に市全域を対象とした防災訓練「市民大訓練」を実施しました。
予測される南海トラフ巨大地震に備え、地域の自発的な自助・共助の取り組みを強化することが目的です。

■避難開始!そして、避難所へ
午前9時に防災行政無線サイレン発報で訓練スタート。自宅で身を守る訓練の後に、指定場所へ集合もしくは直接、避難所へ集合を開始する。自宅を出る前はガスの元栓を閉め、電源ブレーカーを落とすなどの確認を忘れずに行う。

◆全市域で約8000人の市民が参加!!
令和6年4月に開校した望が丘小学校・中学校では、603人の参加者が集まり、地域協働協議会を中心に訓練を実施した。
・自宅で身を守る訓練から開始。
・自治会指定の集合場所や自宅から続々と、避難所に参加者が集まる。
・参加者の数を確認。災害時は安否確認のための重要な情報となる。
・地域協働協議会を中心に訓練が進められる。「発災直後は救助や各種支援が到着しないおそれがあるため、自分たちのことは自分でやる必要がある」ことを参加者が共有する。
・シルバー世代だけでなく、子どもの参加も多く見られた。

◆参加者インタビュー
◇子どもと一緒に参加できたのは貴重な経験
最近引っ越してきました。子どもも生まれ、災害時について家族でも良く話します。
今回は子どもと一緒に避難所に実際に来ることができて貴重な経験になりました。子どもが成長しても継続して訓練に参加したいです。

■あれから1年
令和6年1月1日に起きた「令和6年能登半島地震」に対し枚方寝屋川消防組合は同日に現地へ派遣隊を送りました。この地震では最大4万688人が避難しました(内閣府のデータより)。

令和6年8月8日の「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」に伴い、市では同日災害警戒本部を設置しました。

■発災から一定の時間は、救急も市職員も支援に向かえない
だから、その間に地域のみんなで助け合わないといけない!!
◇救助隊は来ない…だから自分で助けるしかない!
訓練では避難所でのプライバシー確保と感染症予防などのための「テント」設営を実際に体験。実は子どもや女性でも容易に設営できる。
また、妊産婦や配慮を要する人のための特別室やペット専用スペースなど〝全員〟で生き延びるための取り組みが確認された。
・テント設営を教わる子どもたち。
・体育館でテント設置訓練。思っていたより簡単にできたとの声があった。

■地域で避難所を開設!!
◇震度を感知し自動で開錠『鍵ボックス』!!!
大規模災害時に、市職員や地域協働協議会役員による避難所開錠が困難な場合でも、速やかに避難できるよう、震度5以上を感知した場合に自動開錠する鍵ボックスを市立小・中学校に設置しました。
・校門横の鍵ボックス。震度5以上で自動開錠。中には校門の鍵やマニュアルなど。

■個人で確保!!
◇できれば1週間分!最低でも3日分は必要!!
18万人以上の市民は、自らの備蓄を活用してもらわなければなりません(南海トラフ地震での寝屋川市の被害想定)
想定では、市内の3分の1の家屋が全壊・半壊の被害を受け、約4万人の市民が避難所で市が備蓄している食料の支援などを受けることになります。残りの18万人以上の市民は、原則として、自ら備蓄した食料を活用してもらう必要があります。

◇大人2人1週間分の例
・(必需品)水2L×24本(1人1日3L程度)
・(必需品)カセットコンロ、ボンベ×12本(1人1日1本弱程度)
[主菜・主食]
・米 2kg×2袋
・肉・野菜などの缶詰×18缶
・カレーなどレトルト食品×18個
・カップ麺、パックごはん×6個
※参考 政府広報オンライン

■地域で「命」を守る!!
◆市立小中学校に配備されている救助用資機材
◇チェーンソー
バッテリー式が4機、エンジン式が1機備蓄されています。倒壊した住宅からの救助の際などに使用。

“キックバック”に注意!!
キックバックとは刃の上部先端に物が当たると、刃が跳ね上がって使用者に跳ね返る現象のことで、大事故につながる危険性があります。

◇チップソーカッター
金属の切断に使用。ただし火花が発生するので失明防止のゴーグル着用や燃料への引火防止などの確認が必要です。
火花で失明しないように!!

◇油圧ジャッキ
倒壊した住宅などで挟まれている箇所を持ち上げる際に使用。家屋の2次倒壊など周辺に注意する必要があります。

■救助活動
◆生死を分ける時間帯
下の表は東日本大震災で自衛隊が救助できた実績値です。
発災から時間が経つにつれ救助できた数が大きく減少し、迅速な救助が生死を左右することが分かります。

◇支援がほとんど無い発災直後の時間帯こそが命が助かる重要な時間

※出典 防衛省

問合せ:防災課
【電話】825・2194

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