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ネヤガワひと物語 vol.93

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大阪府寝屋川市

■故郷で専門店開き挑戦 カレーパンGPで連続「金」
花山 千夏(はなやま ちなつ)さん(49歳・梅が丘)

全国コンテストの「カレーパングランプリ」に応募するためパン店まで開いてエントリー。2年連続の金賞に輝き、「今年こそ最高の賞を」と頂点を目指します。

◇花ちゃんのカレーパン誕生
子育て中の16年前に自宅でパン教室を開きました。「ママ友たちとわいわいできる場所を作りたい」と思ったのがきっかけでしたが、パン作りは全くの初心者。一から勉強するため、パンスクールに通い、そこで出会ったのがカレーパンでした。
教わったレシピをもとに考案した〝花ちゃんのカレーパン〞は友人の間で評判に。交流サイト(SNS)で知り合ったカレー好きの友達などにも配り、食べた感想を聞いて試作を重ねました。

◇「賞を取ったら有名になるかも」
日本カレーパン協会主催のグランプリを知ったのは3年前でした。7部門があり、ネット投票と試食審査で最高金賞と数点の金賞が選ばれます。店舗がないとエントリーできず、「金賞を取ったら有名になるかもしれない」と高校卒業まで過ごした〝忍者の里〞で知られる三重県伊賀市で開業することにしました。
地元の飲食店に勤める料理人を店長に迎え、令和5年3月、カレーパンと揚げパンの専門店「スマイルファクトリー」をオープン。「花ちゃんのカレーパンを進化させた」という看板商品の「ラッキー★カレーパン」で西日本揚げカレーパン部門のエントリーにこぎつけました。

◇困難乗り越え連続受賞
「ラッキー★カレーパン」は塩こうじに漬けた豚肉などの具材を使用し、パン生地でラグビーボールのような形に包んで揚げます。開業してすぐに店のウェブサイトも応募の必須項目と分かり、徹夜で制作するハプニングもありましたが、開店からわずか4か月で金賞受賞を達成しました。
昨年は「伊賀の魅力を全国に伝えたい」と、伊賀牛のすじ肉を使い、手裏剣形の焼き印を押した〝ご当地メニュー〞の「伊賀牛すじカレーパン」をエントリー。2年連続の金賞に「応援してくれた仲間に恩返しができました」と感謝も忘れません。

◇「今年こそ最高金賞を」
店は週4日間開店。自宅から車で往復3時間以上かけて通っており、「今年こそ伊賀牛すじカレーパンで最高金賞を取りたい」ときっぱり。コロナ禍でやめていた自宅でのパン教室も4月の再開に向けて準備しており、花ちゃんの挑戦はまだまだ続きます。

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