■豊かな自然の中で安心して暮らせるまち
◇災害時の避難支援
避難行動要支援者名簿の登録・更新に継続して取組みました。加えて、自治区や自主防災組織単位での「個別避難計画」の策定を促進するとともに、民生委員・児童委員協議会などの避難支援等関係者との継続的な支援体制の充実に努めました。
◇防災力の強化
住民の生命および財産を災害から保護し防災行政の強力な推進を図るため、「岬町地域防災計画」について、国・大阪府の防災計画との整合を図るとともに、大阪府北部地震や熊本地震など、近年の大規模災害の教訓等を反映させた改訂を行いました。
◇大規模な災害への備え
本町が土砂災害により陸路が寸断され陸の孤島となった場合を想定し、船舶を使った海路からの円滑な救助活動や被災者の生活支援を行う「命のみなとネットワーク形成事業」に参加し、災害時支援物資海上輸送訓練を近畿地方整備局や大阪港湾局、兵庫県洲本市との共同で実施しました。
◇グリーン・トランス・フォーメーション(GX)の推進
安全・安心で持続可能なまちづくり推進のため、環境性能に特に優れた電気自動車および、燃料電池自動車を購入した場合に要した費用の一部を補助しました。また、本町においても、電気自動車2台を公用車として導入し脱炭素社会の推進に努めました。
◇ごみ処理施設の延命化
当初稼働から37年、基幹改造から23年が経過し、各設備の経年劣化が著しい状況であることから、「長寿命化計画」を策定し、ごみ処理施設の延命化を図りました。
■安全で快適な住み心地のいいまち
◇第二阪和国道
平常時、災害時を問わず地域の安全・安心を確保するため、国および大阪府に対し早期の複線化を要望しました。
◇道路施策
平成28年度に着手した町道西畑線の池谷集落区間のバイパス事業が完成し、道が狭い集落内の交通の円滑化を図り安全性を高めるとともに、災害緊急時の防災力の向上を図りました。池谷から佐瀬川集落区間においては、測量および予備設計を実施しました。
◇都市公園(みさき公園)
令和2年3月末、南海電鉄によるみさき公園運営事業撤退以降、本町はみさき公園を都市公園として存続し集客と賑わいの中核拠点として再生できるよう、民間の資金やノウハウを最大限に活かしたPFI事業として公募し令和4年9月に事業契約を締結しました。
その後、令和5年2月にPFI事業者は、岬町議会や住民からの意見内容などを踏まえ、現行の公園計画の一部を変更したい旨の申出があったため、学識経験者への意見聴取するとともに、庁内会議での検討、岬町議会や自治区長に対する説明会における意見聴取等を経て、令和6年1月に公園計画の変更および、事業日程の変更を承諾しました。今後も引き続きPFI事業者との間で、本事業の円滑な推進に向けた必要な協議を進めてまいります。
◇深日港の活性化
深日港と洲本港を結ぶ旅客船の運航事業については、内閣府から「地域再生計画」の認定を受け、春から秋にかけて旅客船の実証運航を実施し、令和5年度の一日あたりの乗船者数は過去最高となるなど、航路再生への期待が高まっております。今後も関係機関と連携し、「みなとオアシスみさき」を起点に大阪湾南回りルートを周遊する広域観光の推進と、災害時の活用を目的とした航路再生の取組みに努めます。
◇公共下水道
池谷向出連絡線の新設に伴い、役場前ではなく池谷向出連絡線に汚水管を埋設することで、事業が早期に実現できるよう事業計画の変更を行い、令和3年度より兵庫地区の下水道工事に着手し、令和5年度は向出南地区の工事を実施しました。
小島地区漁業集落排水事業では引き続き排水処理施設への接続を促進し、地域の活性化並びに環境保全による地場産業の育成に努めました。
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