岬町地域おこし協力隊(カソク装置)の二人が岬町の魅力をカソク(加速)させている人物や場所に出向いてインタビューをするページです。
■『どないしたらええん会』会長 竹本靖典さん
遠くの親戚より近くの他人──
目の前のどないしたらええんか分からなくなってる方々をなんとかしてあげたい。という想いで立ち上げた『どないしたらええん会』
─竹本さん、『どないしたらええん会』ってどんな会なんですか?
「岬町の淡輪10区、11区限定にはなるんやけど、地域ぐるみで様々な助け合いをしていこうという会やね。」
─どうしてこの『どないしたらええん会』を立ち上げようと思われたんですか?
「僕も色んな人からあれやこれやと困ってることを聞くことが多いんやけど、広い地域で全部あれこれやろうと思ったらなかなか現実的には難しい。そやからまずは自分の目が届く地域の人だけでもなんとかしてあげたいという気持ちで有志11人が集まり、この会を立ち上げさせてもらったんよ。」
─どんな活動をしてこられたんですか?
「まず最初にやったのは[地域を知るBAR]といって、地域のみなさんがどんな困り事や悩み事を持っているのか聞かせてもらう会を開催したね。」
─[地域を知るBAR]という名前にはどんな意味が?
「まずは地域のことを知る場という意味、そしてお酒を交えて交流を深めるからBARとしての意味、そして参加者のほとんどがシルバー世代なので3つの意味を込めて『知るBAR』という名前になったんよ。」
─その会ではどんな困り事や悩み事が出てきましたか?
「地域の人たちと接する機会がもっとほしいと言った声や、高齢で買い物に行くのが困難だという声、独居している高齢者のお宅の見守りも必要じゃないかと言った声が多かったね。」
─それを聞いてどんな対応を?
「交流の場としてグランドゴルフやラジオ体操を開催したり、買い物に行くのが困難な方は会員が車で送迎したり、独居している高齢者への見回りも実施してきたね。」
─地域の困り事や悩みごとを解決したり、相談しやすい場所として「どないしたらええん会」が存在している訳ですね
「そうなんよ。他にも空き巣に入られたという声がでたときは防犯パトロールを行なって地域を見回りしたり、大型の台風が来た時には高齢者の方を避難所まで誘導したりと、素早くその時の状況に対応できるのがこの会の強みやね。」
─この「どないしたらええん会」を立ち上げて良かったことは?
「地域の人が喜んでくれているのが一番やし、この会の存在が皆さんの安心感に繋がっているのも嬉しいことやね。周りの地区からもこの会の存在を羨ましいですと言ってもらえる事もあるので、この「どないしたらええん会」の活動がモデルになって周りにもどんどん広がっていって地域での繋がりや助け合いの輪が色んな場所で出来上がればこんな良いことはないと思います」
─ありがとうございました!
■インタビューを終えて…
「何かを変えたい!」と思う人は多いと思いますがそれを実際の行動に移すのは相当なエネルギーを必要とします。だからこそ竹本さんの行動力に驚かされるばかりでした。
自分に何ができるのか?という発想から「どないしたらええん会」を立ち上げ、その存在が地域住民の支えになっているというのは本当にすごい事だと思います。
僕も竹本さんの行動力を見習って、ずっと見て見ぬふりをしてきた台所の換気扇の掃除に手をつけようと思いました。
問合せ:まちづくり交流館(多奈川谷川3400-6多奈川駅徒歩1分)
【電話】080-4012-5482(まちづくり交流館直通)【E-mail】misakikouryuukan@gmail.com
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