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自治体の皆さまへ

[特集]知っていますか、市立岸和田市民病院の「がん」診療(2)

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大阪府岸和田市

■がんゲノム医療 最新医療で治療薬を見つける
腫瘍内科部長 尾崎智博
がんは遺伝子の異常で起こる病気です。がんゲノム医療は「がん遺伝子パネル検査」とよばれる検査でがん組織を調べ、一人一人の遺伝子の変化に応じた治療を行う医療です。保険診療で行うことができ、標準治療※がない、または終了した場合などに行われます。当院では年間50~60人が検査を受けています。検査の結果、効果が期待できる薬があれば、臨床試験などでその薬の使用を検討します。
今は限られた病院でしか検査できませんが、実施病院が増えてデータが蓄積していけば、新薬の開発につながると思います。
※標準治療…科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる「最良の治療」であることが示され、多くの患者に行われることが推奨される治療。

■放射線治療 高精度な技術で、身体への負担を少なく
放射線治療科部長 小倉昌和
放射線治療は身体への負担が少ないのが特徴です。一回当たりの治療時間は15分~1時間程度で、照射時の痛みはなく、レントゲンを撮っているような感覚です。病状によっては通院治療を受けることも可能で、個人のライフスタイルを保ったまま治療ができます。当院は、ミリ単位の調整や形状に合わせて照射する高精度な技術を持ち合わせています。また、今後は最新装置を導入予定で、治療時間の短縮が見込まれることから、より負担の少ない治療が可能となります。
質の高い治療を、地域の皆さまに安全・確実に提供できるよう、今後も日々努力していきます。

■緩和ケア より良い生活を送るために
緩和ケアセンター長緩和ケア内科部長 川島正裕
緩和ケアでは、「からだ」や「こころ」のつらさを和らげるお手伝いをします。「治療をあきらめた時から行うもの」とイメージされがちですが、そうではありません。治療の早い段階から緩和ケアを始めた方だけではなく、大切にしたいこと、叶えたいことを共有するために、まずはお話しください。より良い生活を送るためのお手伝いをします。が効果的と言われています。相談しやすい環境と雰囲気づくりが大切で、医師だけではなく看護師との相談も可能です。また、患者さんだけではなく、ご家族にも提供します。
患者さんとご家族の気持ちを第一に考え、つらいこと

■がん相談支援 自分らしく暮らせる手助けになれば
がん相談支援センター医療ソーシャルワーカー 咲花彩
がん相談は無料で、当院がかかりつけでなくても利用でき、秘密は厳守します。治療や費用、仕事、生活全般のことまで「がん」に関するどんなことでも相談できます。対面や電話、電子メールなどで対応が可能です。患者さんからは、主治医には聞きづらいこと、職場などへの伝え方など、ご家族からは、どのように患者さんを支えるかなど、多くの相談が寄せられます。院内外の専門部署と連携・協力し、お答えしています。疑問が解決するだけでなく「話すことで気持ちの整理ができて楽になった」という方もいます。
「がんになっても自分らしく暮らせる」その手助けとなるような相談支援を心掛けています。

問合せ:医療マネジメント課
【電話】072-445-1000(代表)【FAX】072-441-8820

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