2024年10月、本市の竹約5,000本を使用した、パンダバンブーアート2024「きらめく丘」が完成しました。
放置竹林対策から始まり、地域活力の向上を目指して多様な展開をみせるパンダバンブープロジェクト。
今号では、竹の根のように地域の笑顔をつなげ、広がっていく取り組みの一部を紹介します。
■パンダバンブープロジェクトとは?
本市では、竹林管理の担い手不足により竹林が広がり続けています。放置された竹林は農作物に被害を与える野生動物の住処(すみか)になり、土砂崩れの危険性も高くなります。そこでアドベンチャーワールド協力のもと、パンダの食事用に竹を伐採し、食べない竹の幹部分を有効資源としてアップサイクルすることで、「竹害」ではなく、地方創生に向けた「宝の山」になるように取り組んでいます。
▽具体的な取り組み
「竹まつり」などのイベント時には竹に穴をあけた照明「竹あかり」や竹で作られたステージなどで盛り上げたり、竹をチップ化して肥料や舗装材として活用しています。また、竹を集成材に加工し、和歌山県の伝統的な木工技術によって一点ずつハンドメイドで製作された食器「PANDAYS」は本市のふるさと寄附の返礼品にもなっています。
▽パンダバンブーアート2024
「いのちがつながる・踊る!」をテーマに、人と動物と自然のつながりや、生きる喜びを感じられる空間を作りたいという思いで始まったアート活動です。制作には地域を越えた多くの人が関わり、クラウドファンディングも目標額を超える19,470,500円のご支援をいただきました。たくさんの応援、誠にありがとうございました。
■パンダバンブーESD環境教育
ESD(持続可能な開発のための教育)環境教育の一環で修斉小学校6年生と竹の伐採やアドベンチャーワールドでパンダバンブーアート2024のアート制作のお手伝いをしました。現地では、子どもたちが制作者に自ら進んでインタビューするなど積極的に活動していました。
また、竹の活用方法を考え、本市の職員に対し発表をしてもらいました。1月28日(火)のインターネットテレビ「岸和田TVMODE」に、修斉小学校を代表して児童数名が生出演します。ぜひ、ご覧ください。
東光小学校では、創立100周年を記念してバンブーツリーを制作しました。
4年生が竹あかりを作り、NUTsWORKs(ナッツワークス)(本市を活動拠点に、モノづくりを通じて地域活性化や竹に関する取り組みを行っている団体)がツリー状に組み立てました。
出前授業の際には、子どもたちから「パンダはなぜ岸和田の竹が好きなんだろう」「竹ってこんなにおいがするんだ」といった感想が聞け、新しい気づきが生まれているようでした。
1月末まで岸和田カンカンベイサイドモール(港緑町)で点灯しています。竹あかりの優しい光をお楽しみください。
■Bamboo History
▽2020年
・SDGsパートナーシップ協定を締結 パンダバンブープロジェクトスタート
▽2022年
・パンダバンブーSmile広域包括連携協定を締結 和歌山県白浜町との連携がスタート
・ゆめみヶ丘まちびらきフェスタ開催 竹のステージを制作!(「竹まつり」として毎年開催中)
▽2024年6月
・パンダバンブーアートキックオフ!
本市の竹林(三ケ山町)で地域の人たちや多くの関係者とともに竹5,000本の伐採がスタートしました!
▽2024年10月
・パンダバンブーアート「きらめく丘」完成!
2つの空間からなる巨大バンブーアート。夜は竹あかりに囲まれ、また違った雰囲気が味わえます。
▽2025年
・大阪・関西万博に竹の茶室が登場!
2025年4月から開催の大阪・関西万博に本市の竹で作る茶室が登場予定です。
■キッチンカーでサポート!
株式会社Mellowと行政内再分配キッチンカー事業連携協定を締結しました。キッチンカーの売り上げの一部がパンダバンブープロジェクトに還元されるので、間接的にプロジェクトを支援することができます。1月から市役所玄関前に出店していますので、ぜひお立ち寄りください。
■今後の展望
2025年もたくさんの魅力的な取り組みを計画しています。竹がきっかけで人と人とがつながり、笑顔あふれる明るい豊かな社会を作ります。誰でも参加できるような取り組みも考えています。ぜひ、一緒に盛り上がっていきましょう!
問合せ:水とみどり課パンダバンブープロジェクト推進チーム
【電話】072-423-9579【FAX】072-423-7239
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