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自治体の皆さまへ

[特集]認知症、みんな当事者。

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大阪府摂津市

認知症の人、その家族、そして私たちみんなが、それぞれの強みを生かして安心して暮らせる場所となるよう支援の輪を広げていきましょう。

■知る(まずは知ること)
◇認知症は誰もがなりうる病気
日本は、世界的に見ても高齢化が進んでおり、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症の人は約7百万人(65歳以上の高齢者の約5人に1人)となる見込みです。
認知症は、誰もがなりうる病気です。自分自身、家族や大切な人が認知症と診断されることは、決して珍しいことではありません。生活上の困難が生じた場合でも、重症化を予防しつつ、本人や家族が希望をもって生き生きと暮らしていける地域を一緒に作りましょう。

◇今日からわたしも認知症サポーターに!
市では、認知症についての正しい知識や接し方などを学ぶ「認知症サポーター養成講座」を定期的に開催しています。
「認知症サポーター」は、何か特別なことを行う人ではなく、認知症について正しい知識を持ち、認知症の人やその家族を温かく見守る応援者です。
定期開催(4月・7月・10月・1月の第4水曜日 午後1時半~3時)の他に、市内に在住・在学・在勤の10名以上のグループに対して、出前講座も行っています。

■予防する(人とつながること)
◆“認知症 cafe(カフェ)”開店中~きりんカフェを取材~
◇誰もが集える場所
「おはようございます」「暑いねー」「元気にしていますか?」きりんカフェが午前10時にオープンすると、続々と参加者がやってきます。職員が「〇〇さんは、このスリッパなんよね」と慣れた様子で迎え入れます。
参加者同士は初対面の人が多く、一人ひとりの自己紹介からスタートします。

◇うちもおんなじよ~
参加していた認知症の家族から「親が施設に入るのを嫌がって困る」「お金の話をすると、けんかになる」との悩みに、同じ境遇の参加者から「わかるわかる。うちもおんなじよ~」と盛り上がります。同じ境遇だからこそ共感できるようで、本当に今日が初対面⁉といった様子の参加者は、ワイワイ笑顔で話していました。
新たな気づきもあるようです。「認知症であることを公表することで、周囲の理解を得られる部分もあるんやね」と参加者。自分自身や家族が認知症ということは、言いづらいこともあります。「まさか、自分が」と認めたくなかったり、変な目で見られるんじゃないか、という不安もあります。それでも経験者の話から、違う視点を知ることができます。
家族相手だとイライラすることも、ここにくると「私だけじゃない」と安心感を得られるようです。

◇認知症カフェの利用を
市内には、きりんカフェ以外にも自由に集える認知症カフェがあります。皆さんも気軽に、足を運んでみませんか。不安を取り除いてくれる場所がそこにあるかもしれません。


※実施日時は、変更することがあるため、事前にお問合せ先へご確認ください

■早期発見 早期対応(若くても相談すること)
◇自分(家族)は大丈夫と過信せずに
認知症は、早期発見、早期対応が大切です。早期の段階で治療を開始することにより、進行を遅らせることができます。
「自分(家族)が認知症かも…」と不安に感じる人は
下記のチェックをしてみましょう。※このチェックだけで認知症の診断はできません。気になる人は、医療機関や相談窓口へ。

◇小さなことでも気軽に相談
地域包括支援センターは、「高齢者に関することの総合相談窓口」として、さまざまな活動を行っています。
地域で暮らす高齢者ご本人やご家族、周囲の皆さんからの相談を受け、介護・福祉・健康・医療などに関するさまざまな情報提供を行うとともに、必要に応じて支援を行っています。また、介護関係者・医療関係者と連携を図り、高齢者やその家族が暮らしやすくなるようにネットワークを作っています。お気軽にご相談ください。

○高齢者の強い味方‼総合相談窓口
「私たちと一緒に考えましょう」
摂津市地域包括支援センター
【電話】06-6383-1377
平日 午前9時~午後5時15分

○YouTube公開中
※詳細は本紙をご覧ください。

○自分でできる 認知症の気づきチェックリスト

チェックしたら1~10の合計点を計算してください。20点以上は相談を!
※20点以上の場合は、認知機能や社会生活に支障が出ている可能性があります。お近くの医療機関や相談機関に相談してみましょう
※チェックリストの結果はあくまでもおおよその目安で医学的診断に代わるものではありません。認知症の診断には医療機関での受診が必要です
※身体機能が低下している場合は、点数が高くなる可能性があります

出典:東京都福祉保健局高齢社会対策部在宅支援課「知って安心認知症」(R3・11発行)

■見守る(地域でできること)
◇ひとり歩き声かけ模擬訓練開催中
市は、地域の人と一緒に、認知症ひとり歩き声かけ模擬訓練を実施しています。
ひとり歩き高齢者への声かけを体験し、地域ぐるみで認知症の人やその家族を支えることの大切さを体感する取り組みです。
認知症になっても安心して暮らせる摂津市を目指しましょう。

・ちょこっとコラム
市では、「徘徊」ではなく「ひとり歩き」と表現しています。認知症の人の多くは、「徘徊」ではなく本人なりの目的や理由があるためです。

問い合わせ:高齢介護課

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