地震はいつ、どこで発生するか分かりません。普段から私たちにできることは何か、その一例を紹介します。
◆南海トラフ巨大地震発生時の摂津市の被害想定は?
南海トラフ巨大地震が発生した場合、摂津市では最大で震度6弱、避難所生活者は4千654人に及ぶと想定されています。(「大阪府の地震被害想定:平成25年10月算出」による)
◆摂津市に津波の想定はない
府の想定によると、南海トラフ巨大地震による津波は、河川をさかのぼり、大阪市淀川区辺りまで到達します。つまり、摂津市では津波による直接的な被害は想定されていません。
◆平時から避難行動を考える
地震は台風や大雨と違い、事前に予測ができません。つまり、日ごろの備えが、災害時の身の安全に大きく影響するということです。「こんなときに地震がきたら…」と、平時からさまざまなシチュエーションの避難行動を考えておきましょう。
◇エレベーターで地震!こんなときは…
(1)すべてのボタンを押す
(2)停まった階で降りる
※詳細は本紙をご覧ください。
◇料理中
火を無理に消そうとする必要はありません。調理中の鍋や油が身体に触れ、やけどするおそれがあります。
震度5相当以上の地震の場合は、ガスメーターが自動的にガスを遮断します。揺れが収まってから火を確認しにいきましょう。
再びコンロを使用するには復帰操作が必要です。
※詳しくは経済産業省ウェブサイト(右記QR)を参照
※QRコードは本紙をご覧ください。
・コンロ(火元)から離れる
・揺れが収まってから火元へ
◇運転中に地震!こんなときは…
(1)ゆっくり移動し道路の左側に停車する
(2)避難する場合は、車を置いて避難する
(3)車から離れるときは、施錠しない
(4)車の鍵は分かりやすい場所に置く
緊急車両や救援車両の通行の妨げになった場合にすみやかに移動させる必要があるため、覚えておきましょう。
※詳細は本紙をご覧ください。
◇睡眠中
寝具にもぐりこむ、ベッドの下に入るなど、身の安全を確保しましょう。
揺れが収まっても、視界が暗いと足元が見えません。ガラスの破片などでけがをしないよう、寝室には厚手の靴下や履き物を備えておきましょう。
・寝具にもぐりこむ
・日頃から寝室に履物を準備
◇買い物中
バッグや買い物かごで頭を守りながら陳列棚から離れ、エレベーターホールや比較的商品の少ないスペース、柱付近に身を寄せましょう。
あわてて出口に向かわず、係員などの指示に従って行動しましょう。
・頭を守る
・陳列棚から離れる
◆南海トラフ巨大地震より被害が大きい地震が起こる!?
豊中市から岸和田市に至る断層帯のずれによって発生する「上町断層帯地震」。この地震が発生した場合、摂津市では最大で震度6強、避難所生活者は1万1千328人にまで及ぶと想定されています。(「大阪府の地震被害想定:平成19年3月算出」による)
摂津市は、より被害の大きい「上町断層帯地震」の被害想定を基準として地震対策を進めています。
・大阪北部地震と摂津市に影響が及ぶ主な地震の被害想定
◆事前の備えで有事にしっかり備えましょう
5月に実施した市政モニターアンケートでは「備蓄品や非常用持出袋などによる災害時の備えをしている」と回答した市民の割合は49·3%でしたが、9月に開催されたイベント「まるごとマーケット」で同様の回答をした人の割合は67·0%でした。
2つのアンケートは計測方法や調査数が異なり、単純な比較はできませんが、家庭での備えをしている人の割合は増加傾向にあるとも捉えられます。この要因の1つとして8月8日に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されたことが挙げられます。
災害発生時などは、スーパーで飲料水が売り切れるなど、必要なものが手に入らないことがあります。実際、同臨時情報の発表後は市内でも飲料水、お米、レトルト食品などが品薄に。これを教訓に、普段からの備えを心がけましょう。
◆市の備畜を踏まえてプラスαの備蓄を
市は、想定される地震の中で、最も避難者数が多い上町断層帯地震の想定避難者数を基に、府と協力して食料などを備蓄しています。
市が備蓄している食料は、特定原材料等28品目が不使用で、かつアルコールが使われていないなどのハラル対応のもので、多くの人が安心して食べられるものを選定しています。また、そしゃくが困難な人などのためのおかゆ・ゼリー型備蓄食、乳児用の液体ミルクなども備蓄しています。
・市の主な備蓄品一覧
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