私たちが毎日使っている水道水がどのようにして家庭に届くのか、知っていますか?市の水道水は、定期的に検査して安全性を確保していますので、安心して飲むことができます。
◆家庭に届くまでの水道水の旅
市内の水道水は、淀川の水と地下水の2つの水源から作られています。淀川の水は、大阪広域水道企業団の三島浄水場で、オゾンや活性炭処理などにより、浄化した水道水です。地下水は、太中浄水場にある150mから200mの深井戸の地下水を利用しており、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が豊富な水道水です。
JR京都線の北側、市役所周辺、安威川以南区域は淀川、それ以外の区域は淀川と地下水から作られた水道水を利用しています(下図参照)。
2つの水源を確保し、渇水や災害時に備えています。
※図は本紙をご覧ください。
◆定期的な水質検査を実施
市は、毎年水質検査計画を作成し、水源、浄水場・送水所、給水栓(蛇口)の3段階で水質検査を行っています。水質基準項目51項目のうち、37項目は太中浄水場で、14項目は、大阪広域水道企業団に委託して検査を行っています。加えて、有機フッ素化合物(PFOS・PFOA)も同企業団に委託して、定期的に検査を行っています。
水質基準以外にも水道水質管理上注意喚起すべき項目である、水質管理目標設定項目の検査を20項目実施しています。この項目の1つである農薬検査については、115種類の検査を行い水道水の安全性を確認しています。
また、水質自動監視設備(水質モニター)では、水質検査とは別に濁度、色度、pH値、残留塩素などを24時間365日休まず監視しています。
◆今後も安心して飲める水を皆さまへ届けます
淀川と地下水の2つの水源の水質は異なりますが、どちらも適切な水処理を行い、厳しい水質基準を満たしています。
水は私たちの生活に欠かせない資源です。これからも皆さまが安心して使える水道水を届けていきます。
◆水質検査の流れ
1 毎月、市内8カ所(水源、浄水場・送水所、給水栓)で採水しています。
(写真は太中浄水場での様子)
2 採水した水を高度な分析機器で検査します。
(写真はトリハロメタンなどの微量な化学物質を検査する様子)
3 検査結果を解析し、水質基準に適合した安全な水道水であることを確認します。
※写真は本紙をご覧ください。
◆水道水はPFOS・PFOAの目標値をクリアしています
淀川と地下水のいずれも、国の定める暫定目標値50ng/L(1リットルあたり50ナノグラム)を大幅に下回っています(下表参照)。この目標値は「体重50kgの人が、一生涯にわたり1日2リットルの水を飲用しても健康への悪影響がないと考えられる濃度」として設定されています。
・大阪広域水道企業団のPFOS・PFOAの合算値
・太中浄水場のPFOS・PFOAの合算値
◇皆さんから寄せられる疑問にお答えします!
Q 水道水にもPFOSやPFOAが含まれているって聞くけれど、どのようなもの?
A 人工的に作られた有機フッ素化合物の一種で、泡消火剤やコーティング剤などに使われていました。現在は製造、輸入が原則禁止されています。
Q 水道水のPFOSやPFOAの濃度が高くなってきたらどうするの?
A 井戸や給水栓(蛇口)の水を定期的に検査しています。暫定目標値に近づいた場合は、検査回数を増やし、濃度が高い井戸の運用を停止することになっています。
問い合わせ:水道施設課
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