文字サイズ
自治体の皆さまへ

第3回ええもんみっけ!東大阪歴史手帳

26/56

大阪府東大阪市 クリエイティブ・コモンズ

今回の「ええもん」は取っ手が4つ付けられた壷(四耳壷)をご紹介します。
この壷は、水走の旧家から寄贈されたもので、江戸時代から明治時代にかけて、河内木綿を染める藍の保存に使われていたものと言われています。
四耳壷は、ヨーロッパや東南アジアとの貿易が盛んだった戦国時代から江戸時代の初めにタイで作られ、硝石(火薬の原料)などを運ぶ容器として、日本にやってきました。当時の貿易の窓口であった博多遺跡群や堺環濠都市遺跡、海難で沈んだ沈没船などから同じ壷がみつかっています。
どういう経緯で東大阪の旧家に伝わったのかは分かりませんが、巡り巡って江戸時代の東大阪を代表する産業の一つである河内木綿の生産に、タイ産の壷が一役買っていました。
現在、この壷と同じように、海を渡ってやってきた焼き物を永和図書館で展示しています。また、今回のコラムとはテーマが変わりますが、花園図書館で「河内名所図会」を取り上げた展示をしています。あわせてご覧ください。

問合せ先:文化財課
【電話】06-4309-3283
【FAX】06-4309-3823

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU