今回のええもんは、枚岡神社の「粥占神事」について紹介します。
粥占神事とは、小豆粥をかまどで炊き、その年の作物の豊凶と天候を占う神事です。粥に竹の筒「占竹」の束を入れて、中に入った粥の量で作物の豊凶を占い、かまどに黒樫の棒「占木」を入れ、その焦げ具合で天候を占います。昔ながらの形で今も続いており、大阪府の無形民俗文化財に指定されています。また、享和元年(1801年)に刊行された観光ガイド『河内名所図会』にも、粥占神事が挿絵で紹介されています。
占う作物の種類や数は時代とともに変化しています。『河内名所図会』には、米や麦など穀物が多く記されていますが、現在は、米や麦だけでなく、さつま芋や大根などの野菜が増えています。
粥占神事は毎年1月15日に行われ、占いの結果を記した「占記」が頒布されるほか、小豆粥が参拝客にふるまわれます。ぜひ当日は、枚岡神社へ出かけ、小豆粥を味わいながら、伝統的な神事に思いを馳せてみてください。
問合せ先:文化財課
【電話】06-4309-3283【FAX】06-4309-3823
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