市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。
■第94回 病理診断を知っていますか
▽市立東大阪医療センター 病理診断科 山内 周部長
病理診断とは、病変の一部の組織を採取し顕微鏡標本を作り、病理医が顕微鏡でそれを観察して、どのような病気であるのかを診断することです。
例えば、「胃カメラの検査をして胃がんが見つかった」というような話を耳にしたことがあると思います。実は胃カメラの検査のみでは、病変が悪いもの(がん)なのか、良いもの(良性の胃潰瘍など)なのかの判断が難しいことがあります。そのような場合に、病理医は顕微鏡を使い、病気を組織レベル、細胞レベルで診断します。特にがんの診断は病理診断が確定診断(最終診断)になります。病理医は実際に患者さんと接することはありませんが、病気の診断をしていくことで、患者さんの治療方針の決定や治療の効果判定など、とても重要な仕事を行っています。がん以外の診断も全身にわたり行っており、多くの知識と経験が必要になります。当院病理診断科でも、このような病理診断業務を行っています。
問合せ先:地方独立行政法人市立東大阪医療センター事務局地域医療連携室
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