市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。
■第90回 乳がん検診 なぜマンモグラフィが必要なのか
▽市立東大阪医療センター 乳腺外科 古妻 康之 部長
乳がん検診と聞くと、「挟まれて痛い検査」を思い浮かべるのではないでしょうか。検診では乳房X線検査(マンモグラフィ)がよく使われます。ではなぜマンモグラフィが使われるのでしょうか。
がん検診の目的は、がんを早期に発見し、その後に続く診断および適切な治療に結びつけることによって、がんによる死亡を防ぐことです。マンモグラフィによるがん検診は、死亡率の減少効果があることが科学的根拠によって立証されているので、市町村のがん検診で実施されます。
乳房を薄く広げて圧迫するのは理由があります。乳腺の重なりが少なくなり、病変が見つかりやすくなります。また、X線の放射線量も減らすことができます。
乳がんによる死亡率の減少のために、一人でも多くの方が検診を受診することを願います。
問合せ先:地方独立行政法人市立東大阪医療センター事務局地域医療連携室
【電話】06-6781-5101【FAX】06-6781-2194
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