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第7回 ええもんみっけ!東大阪歴史手帳

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大阪府東大阪市 クリエイティブ・コモンズ

今回の「ええもん」は夏の民具「氷冷蔵庫」を紹介します。
電気がない時代、夏の涼には「氷」が欠かせませんでした。今からおよそ1000年前、清少納言の『枕草子』には「削り氷」が上品なものとして紹介されています。また、昭和6年の石切劔箭神社の参道には、夏になると多くの氷屋が見られたと『東大阪市史』に記されています。うどんやすしの食堂がこの時期に氷屋を兼ねることも多く、石切劔箭神社に参拝する方が夏の涼として氷を楽しんでいました。
今回紹介する氷冷蔵庫は、木製で、内面にとたんやブリキの金属を張り付けた部屋が上下に2つあるだけのものでした。上の部屋に大きな四角い氷を入れて、氷が溶けてなくなるまで、冷気で下に入れた食品を冷やして保存する仕組みです。
大正3年に大阪電気軌道(現在の近鉄)奈良線が開通し、市域にも電気が通りますが、電気冷蔵庫が東大阪市の家庭で一般的に使われ始めたのは昭和40年代です。昭和30年代に初めて氷冷蔵庫を購入したという家庭もあり、氷冷蔵庫は電気が普及した後も長く使われました。
今回紹介した氷冷蔵庫は今後、東大阪デジタル博物館に掲載予定です。

問合せ先:文化財課
【電話】06-4309-3283【FAX】06-4309-3823

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