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【特集】身近な犯罪から身を守る 1本の電話がすべての始まり…。(2)

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大阪府東大阪市 クリエイティブ・コモンズ

■特殊詐欺
特殊詐欺とは、電話やハガキなどで親族や公共機関の職員などを名乗って被害者を信じ込ませ、現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させたりする犯罪のことです。「特殊」という言葉がついていますが、誰にでも起こり得る身近な犯罪です。被害に遭わないように、代表的な手口や防犯対策を紹介します。
少しでも疑問や不安を感じたら、最寄りの警察署または警察相談専用電話に相談してください。

▼市内の発生状況
※令和6年10月末時点。

▽被害状況の推移
令和2年
認知件数:25件
被害金額:1億6648万円

令和3年
認知件数:70件
被害金額:9564万円

令和4年
認知件数:108件
被害金額:1億6188万円

令和5年
認知件数:115件
被害金額:1億7292万円

令和6年(1月~10月)
認知件数:158件
被害金額:3億8542万円

▽被害者の年齢
・20歳代 2人
・30歳代 4人
・40歳代 7人
・50歳代 13人
・60歳代 32人
・70歳代 71人
・80歳代 29人
※令和6年(1月~10月)時点。20歳未満、90歳以上は0人。

市内での特殊詐欺の認知件数および被害金額は年々増加しており、令和6年は10月末時点で件数・金額ともに令和5年を超える被害が報告されています。被害者は70代が最も多く、全体の80パーセント以上が60代以上の方となっています。

▼特殊詐欺の手口を知る
特殊詐欺は10種類の手口に分類されますが、ここでは市内でも発生件数が多い手口を紹介します。

▽還付金詐欺
市役所や金融機関の職員などを名乗り、医療費や税金、保険料などについて「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる手口です。

▽オレオレ詐欺
警察官、検察官などになりすまし、親族が起こした事件・事故の捜査名目でメッセージアプリに誘導し、逮捕状などの画像を見せて不安にさせ、インターネットバンキングを利用してお金をだまし取る手口です。

▽架空料金請求詐欺
パソコン画面に突然「ウイルスに感染した」などの警告とともにサポート窓口などの電話番号が表示され、電話をかけるとウイルス除去などを理由に修理費用をだまし取る手口です。
電子マネーカードの購入やインターネットバンキングでの指定口座への送金を指示されます。

▼こんな詐欺にも要注意!
SNSを悪用した投資詐欺・ロマンス詐欺の被害が急増しています。これらの詐欺は1件当たりの被害額が1,000万円を超えるなど、高額になる場合が多いことが特徴です。

▽SNS型投資詐欺
「必ずもうかる投資方法を教えます」などとメッセージを送ってSNSに誘導し、やりとりを重ねて被害者を信用させ、最終的に「投資金」や「手数料」などという名目で金銭をだまし取る詐欺です。

▽ロマンス詐欺
SNSやマッチングアプリなどを通じて出会った人と、実際に直接会うことなくやりとりを続けることで恋愛感情や親近感を抱かせ、結婚に伴う資金調達などという名目で金銭をだまし取る詐欺です。

▼犯人の生音声を聞くことができます!
大阪府警では、特殊詐欺の予兆電話である「アポ電」をかけてきた犯人の声を録音し、公開しています。実際の犯人の声を聞くことは、被害防止対策として効果的です。
詳しくは、大阪府警察ウェブサイトをご覧ください。

▼特殊詐欺被害に遭わないために
▽地域で防ぐ
地域で特殊詐欺被害防止対策を積極的に行っている楠根校区福祉委員会の方にお話を聞きました。
楠根校区福祉委員会 委員長 宮谷和枝さん、副委員長 小林茂一さん
楠根校区福祉委員会では、特殊詐欺被害防止対策として啓発グッズを作成し、同校区の65歳以上の自治会員約5500世帯に配布しました。近年、特殊詐欺被害は後を絶ちません。校区内でも詐欺の電話がかかってきたり、被害に遭ってしまったりする方がおり、「何とか啓発していかないと」と強く思います。
大切なことは、周りの人が普段と違う行動に気が付いたり、声をかけたりすることです。今後も、地域の高齢者とコミュニケーションをとりながら、特殊詐欺被害防止の啓発を行っていきたいです。

▽防犯教室を開催
市では、警察と連携し、市内にある老人センターなどで特殊詐欺被害防止を目的とした防犯教室を開催しています。
正しい知識を身につけて、防犯意識を高めましょう。

▽こんな対策も効果的です
・海外との発信・着信を休止する
国際電話による特殊詐欺が急増しています。固定電話およびひかり電話を対象に、海外との発着信を無償で休止できます。
詳しくは、大阪府警察ウェブサイトをご覧ください。

・ATMでの振込限度額の設定を少額に変更する

問合せ先:危機管理室
【電話】06-4309-3130【FAX】06-4309-3858

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