■脳の状態を知って認知症予防
認知症という言葉が誕生して20年になりますが、認知症に関する正しい知識や予防方法の周知と理解促進はこれからの課題だと感じています。
全国的に高齢化が進み、認知症の人が増加している現状を受けて、今年1月には認知症基本法が施行されました。
本市では予防から発症後まで幅広く認知症支援を行っており、来年からは脳の健康度測定ができるデジタルツール「のうKNOW(R)」を活用した事業を始めます(5ページ参照)。本事業では認知機能が低下している人を早期に把握し、状態が悪化しないようフォローしていきます。測定会場では医師等による結果説明やアドバイスもあるので多くの人に測定を受けていただき、認知症予防につなげていきたいと考えています。
また、認知症の症状や状態に合わせた対応などをまとめたガイドブック(認知症ケアパス)を市役所で配布しているので、ぜひご覧ください。
認知症は誰もがなる可能性がありますが、認知症の一歩手前の段階から予防活動を始めれば認知機能の維持や回復が期待できます。人生100年時代。高齢者やそのご家族が安心して暮らせるまちの実現に向け、認知症への総合的なアプローチに取り組みます。
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