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市民登場 No.765

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ラジオDJやチャリティーライブを主催する住職
羽田 雅法さん

◆はねだ がほう
佛教大学卒業。光明寺(村野本町)住職。インターネットラジオ・ゆめのたね放送局でDJを務めるほか、阪神淡路大震災をきっかけに各地の被災地を支援するチャリティーライブを主催。村野本町在住。63歳。

◆「肩の力を抜きませんか」と呼びかけながら自分のできることで支えていく
「お堂でライブを開催しているのは市内の寺ではここだけかもしれませんね」とエレキギターの演奏にリズムをとりながらほほ笑む。市内外で音楽活動をする人などが出演するチャリティーライブを開催し今年で23回目。ライブを始めたきっかけは今から約30年前に発生した阪神・淡路大震災だ。
発災から1カ月後に現地に入り、住職仲間と避難所で炊き出しの手伝いや子どもたちの遊び相手になるなどの活動を続けた。「災害ボランティアという概念が全くない時代で手探りでした」。枚方から神戸に通う形で活動したが、「被災した子どもに帰る家があっていいなと言われた時の無力感は忘れられません」。ライブ開催と市内で1人托鉢を続けながら今は能登半島の支援につなげている。「自分ができることで支えていくしかないと痛感しているんです」
約5年前にはインターネットラジオでDJを始めた。職業柄、さまざまな人の相談に寄り沿う中、「寺でじっと待つのではなく誰かに寄り添いほっとしてもらえるメッセージを自分なりに届けたい」との思いからだ。ハードロックなオープニング曲とは対照的な穏やかな声でリスナーに「肩の力を抜きませんか」と呼び掛ける。若手の住職やライブ出演者などをゲストに迎え、ニュースで目にした「罰が当たると考えている人が若者にも多い」という話題などを交えながら、感謝の心を持つ大切さや現代の寺事情などを発信している。今も毎週京都までラジオDJ講座に通いながら伝え方に心を配り、DJ仲間などラジオを通じてつながった人たちとの縁を大切にしている。
「寺を特別な時だけでなく、もっと気軽に多くの人に集まってもらえる場にできれば」。チャリティーライブやラジオなどでつながった人たちとの輪を通じて、マルシェやワークショップ開催など静ひつなお堂を多くの人が集える新たな空間にしたいと思いを巡らせている。

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