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市民登場 No.762

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■和の可能性を追求する和楽器奏者
河原 淳一郎さん

◇かわはら じゅんいちろう
和楽器ユニット「TRAinnovation(トライノベーション)」で和太鼓と尺八を担当。ライブコンテストの世界大会・エマージェンザ2023で優勝。津田南町在住。45歳。

和楽器を好きになり手に取る人を増やしたいんです
三味線や尺八の音色と力強い和太鼓に軽快なリズムの電子音が重なる。斬新な楽曲と型破りなパフォーマンスで昨年8月にドイツで開催されたライブコンテストの世界大会・エマージェンザに出場し、2000組を超えるチームの頂点に立った。
元々音楽好きでドラムをしていた中学3年生の時、和太鼓に出会った。「楽器では世界一ともいわれる音圧に魅了されたんです」。高校卒業後は迷わず和楽器のプロチームに入り、住み込みで修行。演奏だけでなく体力づくりのため10kmのランニングなど毎日練習を重ねながら、多い時は月に20回以上ステージに立ち、尺八も独学で学び始め共演者に入門した。和楽器奏者として上を目指す一方で、新たな客層も取り込んでいきたいと考え衣装や演出をダイナミックなものにすると、既存のファンに加え若い観客も増え始めた。「もっと盛り上がれる音楽を和楽器で作り、静かに聴くことが一般的な和楽器の楽しみ方を広げたい」と新たな表現をさらに追求するため10年前に独立。同じ志を持つ仲間と平成30年にTRAinnovationを結成。ユニット名には「伝統を大事にしながら革新し挑戦する」という意味を込めた。冒頭の大会のステージでは2万人以上の観客の前で楽曲を披露。「演奏を初めて耳にする観客が盛り上がっていくのを見て、自分たちの音楽は間違っていなかったと自信になりましたね」と振り返る。
現在は和太鼓教室や天保山のシアターでパフォーマンスライブを主催し魅力を伝えている。「ギターやドラムのように和楽器を好きになり手に取る人を増やしたいんです」。地元への思いも強く、尺八の二大流派の一つで枚方発祥の都山流の伝統を受け継ぎ演奏している。「和楽器と枚方の関わりについても広めていき、いつか総合文化芸術センターのステージでも演奏したいですね」。枚方から和楽器の新たな魅力を発信し続ける。

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