文字サイズ
自治体の皆さまへ

新春対談企画 宇宙飛行士 毛利 衛 さん×枚方市長 伏見 隆 in 日本科学未来館(1)

1/67

大阪府枚方市 ホームページ利用規約等

■もうり まもる
宇宙飛行士・科学者。1985年8月、搭乗科学技術者として宇宙飛行士に選定される。1992年にスペースシャトル「エンデバー号」に日本人科学者として初めて搭乗。2000年2月にも「エンデバー号」に搭乗運用技術者として搭乗。同年10月に日本科学未来館初代館長に就任。以降宇宙を含む広い分野における最先端科学技術を社会に伝える場づくりおよび将来日本の科学技術を担う人材育成に取り組む。2021年4月からは同館名誉館長。宇宙飛行士や南極・深海探査の経験などで得た知見をもとに、地域貢献活動やSDGs達成に向けた先端科学技術の普及と共に研究者の育成に努めている。北海道余市町出身。76歳。

■一人一人の挑戦がまちの未来を変える
2025年4月、いよいよ大阪・関西万博が開幕します。私たちはこの万博で何を感じ、この経験をどのように生かすべきなのか。そして、理想の未来の実現に一人一人が挑戦するためには何が必要なのか。長きにわたり「未来」「科学」「社会」に挑戦してきた宇宙飛行士の毛利衛さんとの語り合いから考えます。

対談会場:日本科学未来館
東京都江東区青海2-3-6
先端の科学技術を体験できる国立のサイエンスミュージアム。ロボットや人工知能、生命科学、地球環境、宇宙など、私たちの未来にかかわる科学技術をテーマに、大人から子どもまで楽しむことができる。科学と社会をつなぐ「科学コミュニケーター」が、展示フロアで対話や実演を行っている。

■万博は人口減少社会の在り方を示すチャンス
市長:本日はよろしくお願いします。ついに大阪・関西万博が4月に開幕します。大阪での開催は1970年以来55年ぶりですが、毛利さんは当時おいくつでしたか?

毛利:22歳、大学生でしたね。子どもの頃から宇宙に行くのが夢で、大阪万博はアポロ11号が月面着陸した翌年でしたから、アメリカ館に月の石が展示されると聞いて、北海道から当時学生専用の格安飛行機切符で行きました。本当にたくさんの人がいて、行列の先に行くために汗だくになりながら走ったことを覚えていますね。結局、月の石は3時間待ちの行列で断念しましたが、館内にあった月着陸船はなんとか見ることができました。あまりにも大きく、NASAの技術力の高さに、日本にいてはまずいと思いました。

市長:将来宇宙飛行士になる方が月の石を見られなかったとは!

毛利:けれども、そのあと月の石は宇宙飛行士になってからNASAの施設で何度も見ましたよ。市長は大阪万博には行かれましたか?

市長:行ったらしいものの当時2歳でしたので残念ながら記憶になくて。でもテレビなどで話はたくさん見たり聞いたりしてきたので、万博記念公園に行くと、映像で見た建物や展示がかつてここにあったんだなと想像しますね。だから、今回はすごくワクワクしています。
先日、大阪・関西万博の会場を見学して大屋根リングの上にも登りました。さまざまなパビリオンが完成を目前にしている現場をリングの上から見渡すと、期待に胸が膨らみました。今回開催される大阪・関西万博について、毛利さんはどのように感じていますか?

毛利:世界に対して日本の存在感を高めるため、世の中から期待されていると思っています。今、日本では人口減少という深刻な課題があります。世界全体では増加していく国も多いのですが、多くの先進国では今後、何もしなければ減少が進むでしょう。なかでも日本の人口減少は急激です。だからこそ今回の万博は人類にとってこれからの持続的な最先端社会の在り方をモデルとして世界に示すことができるすごく良いチャンスなんですね。そういう意味で、今までと違う万博になると思います。

問合せ:広報プロモーション課
【電話】841-1258【FAX】846-5341

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU