「漢城百済(ハンソンペクチェ)博物館訪問」
令和4年11月、韓国・ソウルにある漢城百済博物館の館長、学芸員、通訳の3名が、柏原市役所、歴史資料館、高井田山古墳などを訪れました。漢城百済博物館から、歴史的につながりのある日本の地域との関係を深め、文化交流事業を進めたい、との意向を受けたものでした。冨宅市長をはじめ、副市長、教育長、当館館長とも意見交換を行い、今後も職員をお互いに派遣するなど、交流を進めていくことで一致しました。
それを踏まえ、令和5年12月、当館館長と学芸員の2名による漢城百済博物館訪問が実現しました。同年度に漢城百済博物館の館長が変わったと聞いていたので、以前とは異なる方針になるのではと少々心配していましたが、それは杞憂に終わりました。新たな館長のもと、積極的に国際交流を進めるために、リニューアル予定の常設展示室には、国際交流コーナーといった新たなエリアを設ける計画で、それに向け文化交流担当の日本語が堪能な職員を配置した、ということでした。学芸員同士の交流はもちろん、実際に遺跡から見つかった資料の貸し借りも視野に入れながら、短期的ではなく、長期的に交流を進めていくという方向性を双方で確認できました。
将来的には、学芸員だけでなく、柏原市とソウル市の子ども達も行き来できたらと考えています。お互いの歴史を知ることで、自分たちの歴史への理解も深まり、そうした広い視野をもつ人材が多く育っていければ、より意義のある交流になると思います。
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