New Year roundtable discussion
いよいよ開幕目前となった大阪・関西万博。
パビリオンやイベントの内容が明らかになりつつある中、間近に迫った大イベントへの期待も一層高まっています。
そこで、万博の準備や運営を担う公益社団法人2025年日本国際博覧会協会の小林局長をお招きし、「万博って?」をテーマにお話しいただきました。
・小林 浩史 公益社団法人 2025年日本国際博覧会協会 広報・プロモーション局長
・冨宅 正浩 柏原市長
・田中 秀昭 柏原市議会議長
■55年ぶりに大阪で開催 万博の魅力と楽しみ
◇冨宅市長
本日は、お集まりいただきありがとうございます。いよいよ大阪・関西万博の年となり、あと4カ月余りでスタートするというところまで迫ってきました。柏原市にとっても大いに盛り上がるチャンスなので、より期待感が高まるようなお話ができればと思います。
まずは、今回の万博の進捗状況や、具体的な内容などをお聞かせください。
◇小林局長
会場には、「シグネチャーパビリオン(各界の最前線で活躍する8人のプロデューサーが主導する創造的なパビリオン)」や民間・海外パビリオンが多数並びますが、いずれも昨年中に着工し、順調に建設が進んでいます。
具体的な見どころについては、イベントも数えきれないくらい無数にあります。例えば、会期中は日没後に毎日「アオと夜の虹のパレード」という水上ショーが行われるほか、ウィーン少年合唱団が見られたり、日本のお祭りに着目したものも開催されます。こうした伝統的なものだけでなく、開幕日に若年層に人気のAdoさんがライブを行うなど、どの世代でも楽しめる仕掛けをしています。
これからもどんどんお薦めの見どころ情報を発信していきますので、楽しみにしてもらいたいです。
◇冨宅市長
1970年の大阪万博で登場した「人間洗濯機」が、今回もあるそうですね。
◇小林局長
「ミライ人間洗濯機」は大阪ヘルスケアパビリオンに展示されます。他にも、アンドロイドやiPS心臓など、近未来を感じさせる物が続々登場します。
◇冨宅市長
大阪・関西万博は、柏原市にとっても意義深いイベントだと考えております。
前回の大阪万博では、先ほどの人間洗濯機のほか、携帯電話の原型や「動く歩道」などが登場し、その後一気に普及していって現在に至ります。「未来社会の実験場」が表すとおり、万博で見られる最先端技術が、日常生活にどのように活用されていくのかワクワクします。
また、万博にはさまざまな地域の方が旅行を兼ねて来られるため、柏原市への観光客も増やしていきたい思いがあります。それにより、消費の増加が市内の商店街や飲食店に波及し、多くのにぎわいを生み出していければうれしいですね。
さて、大阪での万博開催は実に55年ぶりとなりますが、田中議長、前回の大阪万博での思い出や、今回の万博で注目しているところなどはありますか?
◇田中議長
前回の大阪万博の期間は、私が小学校卒業から中学1年生の頃でした。万博には2回行きましたが、1回目は祖母と姉と3人で、2回目は中学校の校外学習として行きました。いずれも人が多かったこと、活気があふれていたことが記憶に残っています。
中でも印象的だったのは、アメリカ館に展示されていた「月の石」です。万博の前年に、月面着陸に成功したと連日テレビ放映されていましたが、その際に月から持ち帰ってきた鉱物ですね。当時はそれを目当てに多くの人が殺到していて、私もものすごく長い時間並んだ後にやっと見ることができました。
今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」ということで、多様でありながら1つの理念のもとに、万博会場に来られる子どもたちが夢を持って、未来社会を描いていただければと思っております。
◇冨宅市長
「月の石」といえば、今回の万博で出展される「火星の石」はどんな石ですか?
◇小林局長
ラグビーボールぐらいの大きさの石で、南極大陸に落ちてきた隕石ですね。
◇冨宅市長
それはすごい石ですね!
◇小林局長
万博会場では、この火星の石のかけらに触れることができますよ。
◇一同
おお~(感嘆)。
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