■柏原市民必見のイベント「大阪ウィーク」
◇小林局長
市民の皆さんに見ていただきたいものは数えきれないほどあるのですが、まずは全周2kmの大屋根、リングですね。この上に乗ると単に気持ちいいというのもありますが、その中に世界のパビリオンが全部入っているんです。このため、広い海と空のもと、一つの輪(リング)の中で世界がつながっていると感じられるのは、非常に大きな思い出になると思います。
パビリオンだと、先ほども申しましたアンドロイドや、中小企業の未来を感じる展示などがありますし、イベントだと、日本文化を象徴するお祭りや海外の今人気のアーティストが見られます。皆さん何かをお目当てに会場にお越しいただくと思いますが、そのお目当てのもの以外でも「結構おもしろいな」と新しい発見がある。そういう楽しみが万博にはあると思っています。
また、忘れてはいけないのが、大阪ウィークですね。春・夏・秋と季節ごとにさまざまなイベントが開催され、大阪全体を挙げて、お祭りもあればいろんな物産、それから市民や企業の方の参加もある。これは、大阪を日本中・世界中にアピールしていただく絶好の機会だと思いますし、まさに市民の方が「自分が万博に参加している!」と感じられる1番大きなイベントだと思っています。
◇冨宅市長
大阪ウィークには、柏原市としてもいろいろな形で参画します。まず主要なイベントとして、5月9日・10日に開催される春の陣のEXPOアリーナ会場で、大阪各地のだんじり・やぐら・太鼓台などが一堂に集まるイベントに、だんじりを出展します。そして、7月26日から4日間にわたって開催される真夏の陣では、「国内外の来場者を巻き込んだ絆づくりに挑戦」をうたう交流盆踊りのほか、次代を担う子どもたちによる「次世代パフォーマンス」として、チアリーディングと鼓笛隊とのコラボレーションでの出演を、それぞれ予定しています。これらは、いずれも公募によって選ばれた市民の方々が出演され、会場を盛り上げます。
また、EXPOメッセ会場では、春には本市の日本遺産、河内木綿、夏にはぶどう・ワインのPR、秋には国の伝統的工芸品に指定されている「浪華本染め」、いわゆる注染の展示を予定しています。
さらに、本市が主催するイベントでは、5月15日に大阪ヘルスケアパビリオンにて「始めてみよう!耳活フィットネス!!」と題し、脳の活性化を促すデュアルタスク運動として、オーディオブックを聴きながらの運動体験を産学官の連携により実施します。
◇田中議長
先ほど展示予定とお話しされた注染には、手仕事の良さがあると思うので、市民の方にもぜひ見ていただきたいですね。
注染には「洗い」という工程がありますが、これに欠かせない大量の水を大和川で確保できることから、柏原市は、古くから手拭いの一大産地でした。そんな中で、明治時代に開発された技法が注染です。今回その手拭いが机に並んでいますが、非常に趣がありますし、職人技が光っているなと思います。
注染に関わる友人に話を聞くと、新型コロナウイルス感染症の流行で、存続がかなり苦しい時期があったそうです。しかし、今は持ち直してきたとのことで、万博で取り入れていただけるというのは非常にありがたいと話していました。今後もこの素晴らしい技法が未来に受け継がれていってほしいと思います。
◇冨宅市長
今回の万博には、一般企業と同様の形で市も協賛させていただき、市オリジナルデザインの注染手拭いを協会へ提供しています。
この手拭いは、令和5年秋と令和6年夏の2回にわたって開催された、国際参加者会議のお土産の1つとして配布されたそうです。
■開幕目前!高まっていく万博ムード
◇小林局長
これを読まれた市民の皆さまは、おそらく年末年始にはいろんな番組の中で万博の話もご覧になったでしょうし、ミャクミャクデザインの年賀状が届いた方もおられると思います。協会では、昨年9月から「想像以上!が、万博だ。」という新たなキャッチコピーを使った多様なプロモーションツールやコンテンツを作成し、テレビCMやSNSなど、あらゆる媒体を活用し、全国的な発信強化、機運醸成に力を注いでいます。例えば、鉄道事業者や航空事業者に協力いただき、ミャクミャクを使用したラッピング車両や航空機が全国各地で運行(航)中です。また、主要な駅や空港、ショッピングモールや商業施設のサイネージを使って露出強化を図るなど、あの手この手で広報活動を行っています。
また今回の万博は、来場日、パビリオン、イベントの事前予約を可能にすることで、「できるだけ並ばない万博」を目指しています。パビリオンやイベントの予約は来場日の2カ月前の抽選になるので、早めに「何を見たいか?」を考えることで、皆さんの中での万博ムードがもっと高まっていくと思っております。
いよいよ始まったという時期になれば、イベントレポートのようなさらに臨場感のあるものを、SNSなどで楽しく配信します。これを見て来られた方がさらに拡散していくというような、いい循環を作っていければと思っています。
◇冨宅市長
市としても、市主催の大きなイベントの際に、ブースやステージによるPRを行ってきました。ミャクミャクも登場し、会場を盛り上げてくれたイベントもあります。
今後も皆さんのご理解とご協力の元で、さまざまな形でPRを進めていきます。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>