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コラム「柏原の歴史」

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大阪府柏原市

「漢城百済(ハンソンペクチェ)博物館訪問再び」

昨年の11月末、令和5年度から続く交流事業の一環で、歴史資料館の学芸員2名がソウルの漢城百済博物館を訪れました。仁川(インチョン)空港に到着したのは11月27日の昼でしたが、その日のソウルは朝から大雪で16cmの積雪があり、11月の積雪量としては史上最大だったとのこと。空港では100便以上が欠航するなど大変な事態で、そうした中で韓国に無事到着できたのは本当に幸運でした。
翌日の28日に博物館を訪れ、館長をはじめ、学芸員・職員の方々には暖かく迎えていただきました。意見交換では交流を継続しつつ、歴史資料館で計画している企画展・シンポジウムについて、資料提供や人的派遣も協議していくことになりました。さらに今回は、先方の学芸員や文化財調査担当者を交えた柏原市内の遺跡検討会も行い、百済との関係が指摘されている鳥坂寺跡、茶臼塚古墳について意見を出し合うなど、非常に有意義な会となりました。
ソウルの後、公州(コンジュ)、扶余(プヨ)をめぐり、百済と柏原の繋がりを示す武寧王陵の火熨斗(ひのし)が博物館に展示されていない、予約していたホテルが地図上の場所に存在しない、といった「多少の」トラブルはありましたが、12月1日に無事帰国しました。
韓国では、その2日後の3日夜に大統領が「非常戒厳」を宣布し、大きなニュースとなりました。4日朝には戒厳令は解除されましたが、もし訪問の日程が1週間遅れていたら、政治的不安のため渡航は中止になっていたかもしれません。大雪、戒厳令をくぐり抜けて実現した今回の訪問を、ぜひ将来に生かしていきたいと思います。

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