市民が池田市の魅力をリポートする“市民記者”として、地元・池田の情報を発信します。
今月の市民記者:海嶋 達也さん
1957年9月生まれの現在67歳。広告代理店でTV-CMやポスター・パンフレットなどの制作ディレクターを経験し、その実績を生かして市民記者に。美術や音楽、その他イベントなどの参加を礎に、池田市の現在を紹介します。
■軽やかで、巧みな管楽器演奏をめざして
取材先:少人数管楽器バンド“クレハ・メロー・チューンズ”
暑すぎた夏に、本市のイベントに数多く出演した、市内を中心に活動する“クレハ・メロー・チューンズ”という管楽器バンド。主に、呉服小学校の保護者の皆さんで運営されているにもかかわらず、決して大所帯にはならず、また指揮棒を振る指導者も立てず、ラジカルで自由な演奏をめざす「熱すぎるバンド」を取材しました。
◇吹奏楽を奏でる「楽団」について
普段からテレビや学校のクラブ活動などでなじみのある「吹奏楽団」。既に当たり前のように存在する音楽集団ですが、実はその「楽団」にもそれぞれの違いがあるのはご存じでしょうか?一般的な「吹奏楽団」は正確には“弦楽器”は含まれず“金管楽器・木管楽器・打楽器”が楽器構成になり、そこからさらに“木管楽器”が省かれた構成が「ブラスバンド」とされています。要は「ブラスバンド」は“金管楽器と打楽器”で構成されているのですが、近頃では、きっちりとしたその構成を求めるより、迫力ある演奏で感動を呼ぶために、「吹奏楽団」を「ブラスバンド」として呼び名をまとめることも多く、楽器も自由にプラスされたりしています。
◇「楽団」というよりは「バンド」
そこで今回の取材先の“クレハ・メロー・チューンズ”という「吹奏楽団」。立ち位置としては管楽器をメインにしながらも、さらに構成を軽減し演奏しやすくした「楽団」、それはつまりは「バンド」という言い方のほうが近くなるのでしょう。主催者の北川晶子さんにお話を伺いました。「うちは演奏の際も指揮者を立てていません」。そういえば「楽団」には指揮者が立っています。「現在主要メンバーは13人ですが、それぞれが練習好きで、本当に演奏を楽しんでいます」北川さんが猪名川沿いをジョギングしていると、メンバーの練習に出くわすそうです。「もともとは呉服小学校の保護者が中心で始めましたが、そこに誇りを持ちながらも、もっと個人のプレーを大事にしていきたい」とのこと。市でもどこかで目に、そして耳に触れる状態が続きます。そんな軽快な「バンド」“クレハ・メロー・チューンズ”。今年もまた池田のどこかで軽やかで自由な演奏に出会えるはずです。
問合せ:
連作先…クレハ・メロー・チューンズ
【メール】mi.tou.ena.akiko@gmail.com
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