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自治体の皆さまへ

【特集】被害者にも加害者にもならないために DVについて知る(2)

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大阪府池田市

■STOP!女性への暴力
11月12日(火)~25日(月)は、「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。また25日は「女性に対する暴力撤廃国際日」です。
被害者の多くが女性であるDV、性犯罪、売買春、人身取引、セクシュアルハラスメント、ストーカー行為などは、女性の人権を著しく侵害するものであり、男女共同参画社会を形成していく上で克服すべき重要な課題です。

パープルリボンには、女性に対するあらゆる暴力をなくしていこうというメッセージが込められています。

◇啓発展示を開催します
日時:
(1)11月1日(金)~30日(土)
(2)11月15日(金)~22日(金)
場所:
(1)ダイバーシティセンター
(2)市役所1階ロビー

■心当たりがあれば、1人で悩まず相談窓口へ連絡してください。
◆DV相談(人権・文化国際課)
日時:月~金曜日(祝・休日は除く)9時~17時

問合せ:【電話】754・6231

◆池田市緊急一時保護・避難支援制度
ID…14520
緊急のため、所持金のないDV被害者などを対象として、市が指定する施設に3泊を限度として宿泊ができます。また、公共施設などに避難する際に必要な交通費を支給します(限度額あり)。

◆女性相談(ダイバーシティセンター)
◇専門相談(事前予約制)
日時:月曜日、第4木曜日、第2金曜日、第1・3土曜日
(祝日、年末年始を除く)
13時、14時、15時(1人50分以内)

問合せ:【電話】768・8034

◇電話相談
日時:火・水・金曜日
10時~15時
(1人30分以内)
【電話】768・8034

◆男性のための電話相談(大阪府)
日時:
・第1・4水曜日16時~20時
・第2・3土曜日11時~15時
【電話】06・6910・6596(ドーン財団)

■DVのことをもっと知ろう
ダイバーシティセンターや市役所7階で配布しています。
「10代のあなたに知ってほしい7つのこと」
10代の方が被害に遭いやすいデートDVや性犯罪について解説したパンフレットです。

「知っていますか?DV‐ドメスティックバイオレンス‐」
DVのサイクルや子どもに与える影響など、DVの基本的な内容について解説したパンフレットです。

■(INTERVIEW)
暴力などによる”生きづらさ”を抱える方のための自助グループをご存じですか?

自助グループを立ち上げた熊田 梨恵さん
社会福祉士、産業カウンセラー
・(特非)パブリックプレス代表理事
・(一社)日本病院会モダンホスピタルショウ委員
・(一社)プレシジョンヘルスケア機構倫理審査委員
・大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)自律アートPJメンバー

Q.自助グループって何ですか?
自助グループは、同じ悩みや苦しみを抱える人たちが集まり、問題を共有し、支え合うための場所です。専門職の介入はなく、参加者同士が対等な立場で本音を語り合うことで、暴力や虐待に起因する孤立感の軽減や心の整理ができる、安心で安全な場所です。国もその効果を認め、全国で設立が進んでいます。

Q.活動を始めたきっかけを教えてください。
私は、精神的な暴力のある家庭で育ちました。当時、自分が被害者であるとは気づかず、育ててくれたことに感謝の気持ちを抱いていましたが、思春期以降、自傷行為や過食嘔吐(おうと)を繰り返すようになり、生きる意味を見失っていました。自助グループやカウンセリングに通うようになったことで、自分の生い立ちや暴力の影響を見つめ直し、少しずつ回復への道を歩み始めました。しかし、親の介護がきっかけで再び深い絶望に陥り、最終的には親と縁を切ることになりました。この経験から、暴力が人々にどれほどの影響を及ぼすのかを痛感し、私自身が救われた自助グループの重要性を強く感じました。同じように苦しむ人たちを支える場を提供したいと考え、「ACOA大阪」を立ち上げました。ACOA大阪は、夫婦・恋人間の暴力や虐待、摂食障害、自傷行為などにより生きづらさを抱える女性を対象としています。毎月第3土曜日の午前中、阪急池田駅近くで、生きづらさを抱える女性向けの「自助グループ・読書会」を開催しています。

Q.どのような活動をしていますか?
グループ内でトラウマケアに関する書籍を読み合わせたり、暴力の影響を学んだり、自由に話せる時間を設けて、悩みや感情を共有しています。互いの発言に対するコメントやアドバイスをしないルールの下で、安心して話すことができます。また、トラウマケアに役立つ実践的な知識やストレス軽減の方法を学べる勉強会も定期的に開催しています。参加者からは「普段話せないことを自然に話せる、トラウマケアを学べる貴重な場」との声もいただいています。同じ経験を持つ仲間と出会うことで、新たな気づきや励ましを得られることが多いです。

Q.今、「生きづらさ」を感じておられる方へ、メッセージをお願いします。
「生きづらさ」の背景は人それぞれですが、「自分だけが苦しい」「誰にも理解されない」という孤独感や罪悪感は、多くの人に共通するものです。人間関係によって生じる傷を癒やすには、やはり人との安心で安全なつながりが必要です。私たちの自助グループは、暴力などによる傷つきを抱えた女性たちが対等につながり合える、安心で安全な場を提供しています。また、参加者が自分自身をより理解し、回復のプロセスを進める一助となることをめざしています。私たちと一緒に、新しい一歩を踏み出しませんか?ぜひ一度、お気軽にご連絡ください。

■熊田さんと考える「暴力って何だろう」
誌面では伝えきれなかった熊田さんのお話を聞き、暴力について皆さんで考えます。生きづらさを抱えている方、家族の方、興味のある方、どなたでもご参加ください。
日時:11月25日(月)10時~11時30分
場所:ダイバーシティセンター
定員:20人(先着順)
申込み:本紙二次元コードから

問合せ:人権・文化国際課
【電話】754・6231

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