池田市長 瀧澤 智子
秋が深まり木々の葉が見事に色づく季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
個人的なことですが、私は今年43歳になりました。その私と同じ年月を刻んでいるのが友好都市である蘇州市と池田市との交流の歴史です。蘇州市は上海の隣に位置し、約1,051万人という人口の多い経済都市です。古くから絹織物や刺しゅうが盛んで、市役所には蘇州市から贈られたとても優美な両面刺しゅうの工芸品を展示しています。
その蘇州市から先日、呉慶文(ご・けいぶん)市長が本市にお越しになりました。ここ数年は、コロナ禍で国境を越えての往来は難しく、手紙やオンラインでの交流を続けてきましたが、このたび、初めて対面でお会いすることができ大変うれしく思いました。
呉市長とは教育、福祉、医療などについて意見交換をしました。文化や人口規模は違いますが、同じ悩みや課題を抱えていることが分かりました。また、カップヌードルミュージアム大阪池田やダイハツ工業の工場を一緒に視察させていただきました。それぞれの企業の歴史や取り組みについて関心を持たれ、熱心に質問をされる姿がとても印象的でした。視察にご協力いただいた市内事業者の皆さまに感謝申し上げます。
今回の交流で、改めて長い歴史を紡いでくださった先人の皆さまに感謝するとともに、市民レベル、自治体レベルでの交流を守り続けていくことが、それぞれの市民の意識を高めることや市の発展につながると感じました。
また、本市はオーストラリアのタスマニア島にあるローンセストン市と姉妹都市として提携しています。こちらは、市民同士の文通がそれぞれの当時の市長の心を動かし、提携に至ったという経緯があります。近年は高校生の派遣事業を再開することができています。また、親善大使としてやって来てくれたウォンバットたちも元気に五月山動物園で暮らしています。来年は姉妹都市提携60年という節目の年ですので、来春にはローンセストン市への訪問を予定しております。これからも友好都市・姉妹都市との交流が末永く続くよう尽力していきたいです。
繁忙となる年末に向けご自愛ください。
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