~「子どもの豊かな育ち」をめざして~
■子育て全国学力・学習状況調査の結果について
6年度全国学力・学習状況調査は、全国の小学6年生と中学3年生を対象に、4月18日に実施されました。今年度の学力調査は、国語・算数(数学)で行われました。また、学習状況調査は、学習意欲、学校環境、生活習慣などについて、アンケート形式で行われました。
※調査結果についての詳細は、市ホームページをご覧ください。本調査結果は、子どもたちの学力や学習状況、生活状況の一部を示すものであり、全てを表すものではありません。
◆本市の小学生の状況
◇国語
平均正答率は69.2%(全国…67.7%)で、おおむね良好な結果でした。また、昨年度、課題として挙げられていた記述式の無解答率については、今年度は約8%(昨年度…約12%)で改善傾向にあります。一方で、設問ごとの正答率を見ると、「目的や意図に応じて、事実と感想、意見とを区別して書くなど、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫すること」に課題が見られました。今後も引き続き、自分の考えを書いて表現する場面を多く設定するなど、書く力の育成に励みます。
◇算数
平均正答率は64.8%(全国…63.4%)であり、おおむね良好な結果でした。ただし、全国と同様、「道のりが等しい場合の速さについて、時間をもとに判断し、その理由を書く問題」の正答率が31.2%(全国…31.0%)と低く、課題が見られました。日々の指導の中で、単に計算問題での習熟に終始するのではなく、その根拠について記述する学習に取り組むなど、指導の改善を図っていきます。
◇児童質問紙
「先生は、あなたのよいところを認めてくれていると思いますか」に対し、肯定的に回答した児童の割合が94.4%と高く、児童の個性を大切にした関わりができていると考えられます。今後も、個性や多様性を認め合い、安心して授業や学校生活を送ることができる風土をつくるとともに、児童一人一人が活躍することのできるよう、多様な場の設定を図り、個性が輝く魅力ある学校づくりに取り組んでいきます。
◆本市の中学生の状況
◇国語
平均正答率は61.1%(全国…58.1%)で、全国を3ポイント上回っていました。学習指導要領の各内容における平均正答率を見ると、全ての内容において全国を上回っており、良好な結果でした。今後も引き続き、話す・聞く・書く・読む活動を、バランスよく授業の中に取り入れ、言語能力の育成に励みます。
◇数学
平均正答率は56.9%(全国…52.5%)で、全国を4.4ポイント上回っていました。16問中15問が全国の正答率を上回っており、良好な結果でした。特に、計算力の定着など、基礎的な知識および技能の習得に一定の成果が見られました。
◇生徒質問紙
「いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思いますか」に対し、「当てはまる」と強い肯定で回答した生徒の割合が69.4%(全国…77.5%)で全国を下回っていました。「どちらかといえば当てはまる」と回答した生徒も含めば93.9%ですが、この項目については、強い肯定で回答する割合を限りなく100%に近づけたいと考えています。生徒一人一人がいじめを許さない態度・能力を身に付けられるよう、いじめの未然防止教育や人権教育を一層推進していきます。
◇ICT環境の活用状況について
「PC・タブレットなどのICT機器を、どの程度使用しましたか」に対し、「ほぼ毎日」と回答した児童・生徒の割合は、小学校が49.6%(全国…25.3%)、中学校が62.5%(全国…31.0%)で、本市はICT機器の使用頻度が高く、授業におけるタブレット活用が全国比較において進んでいる状況にあります。ICT機器の活用が、新しい学びの可能性を開き、時代の変化に対応した学力を養っていくことを踏まえ、引き続きICT機器の積極的かつ効果的な活用を推進していきます。
■オンライン学習サービス「学校向けスタディサプリ」を導入しました
今年度から、本市中学校・義務教育学校(後期課程)全5校において、家庭学習の充実、不登校生徒への学力サポートなどを目的に「学校向けスタディサプリ」の利用を開始しました。
◇「学校向けスタディサプリ」とは
WEBテスト教材・動画教材・先生用の配信管理機能を備えたオンライン学習サービスです。基礎知識の定着・個別最適なつまずき克服学習・自主学習促進などを支援し、家庭学習の充実などに向けて、さまざまな場面で活用できます。
◇「学校向けスタディサプリ」による学びの特徴
(1)講義動画による理解度促進
WEBドリル(確認テスト)と講義動画がセットになっており、自分の理解度に応じた学習を実現できます。また、教科書と連動しているため、授業の予習や復習、定期テスト対策などに活用できます。
(2)予習から復習まで自分に合った学びの実現
自分の学年だけでなく、全ての学年の学習コンテンツを利用することができます。授業の予習・復習だけでなく、下学年の学び直しから次学年以降の先取り学習など、自分に合った学習を実現できるよう、工夫されています。
(3)受験対策や英検対策などにも対応
中学3年生向けに「受験対策講座」も用意されています。47都道府県別の公立高校受験対策用に作られた講座で、都道府県別に直近5カ年の入試を分析し、学習すべき分野や単元を入試問題で演習できます。また、「英検対策講座」などもあり、生徒の目的に沿った学習を実現できるよう、豊富な学習コンテンツが用意されています。
問合せ:学校教育推進課
【電話】754・6293
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