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健康相談QandA

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大阪府池田市

Q:健康診断で腎機能障害と判定され、心配です。

A:腎臓は体内の水分や老廃物を体外に排出したり、血圧やナトリウム・カリウム・カルシウムなどの電解質のバランスの調節、ビタミンDの活性化を通して骨を健康に保つなどさまざまな機能を担っています。腎機能が低下するとそれらの調節機構が障害され水分が体内に過剰になり体が浮腫(むく)んだり、貧血が生じたりさまざまな症状をきたします。
健康診断では腎機能評価は血液検査で血清クレアチニン値・年齢・性別を加味して計算式で得られたeGFR(イージーエフアール概算糸球体ろ過量)と検尿での尿蛋白(たんぱく)量、尿潜血の有無などで評価されます。腎機能はeGFRにより腎機能がステージ1(正常)~5(末期腎不全)までの5段階に分類されステージ3以上を腎機能障害ありと判定します。(eGFR60ml/min以上が正常です。ご自身の結果を再確認してください)
無症状で健康診断で見つかる腎機能障害の多くはステージ3で多くは軽症~中等症ですが、尿蛋白量が多い場合や腎機能障害を起こしやすい糖尿病・高血圧などの基礎疾患を有している場合は腎臓専門医に受診が推奨されます。ステージ4以上の場合は尿蛋白量にかかわらず専門医受診が必要で、腎臓専門医の評価が必要な基準はガイドラインで定められています。
尿蛋白などの尿異常、血液検査で腎障害が明らかな場合や、eGFR60ml/min未満が3カ月以上続くと慢性腎臓病と診断され長期管理が必要です。腎機能障害は初期は無症状の場合が多く緩やかに進行しますので早期発見が重要です。最近では腎機能低下の進行を遅らせる内服薬もありますので、治療の機会を逸しないように主治医とよく相談してください。
池田市医師会

問合せ:池田市医師会
【HP】http://www.ikeda-osaka-med.jp/

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