池田市長 瀧澤 智子
五月山が美しい季節を迎えておりますが、いかがお過ごしですか。4月から新環境での生活をスタートされた方もいらっしゃると思います。庁内においても人事異動があり、新部長3名が着任してのスタートとなりました。家庭内においては長女が高校に進学し、気忙しい毎日です。
さて、本市緑丘に「産総研」と呼ばれる国立研究開発法人産業技術総合研究所関西センターという施設があるのをご存じでしょうか。あるのは知っているけど、なんとなく難しい研究をされているのでは…と思われている方もいらっしゃるかもしれません。かくいう私もその一人でした。先日、その産総研さんにお伺いする機会をいただきました。そもそも産総研さんでは、エネルギー、環境、生命工学、情報・人間工学、化学、エレクトロニクス、地質調査、計量標準などを研究領域とされておられ…なんとも難しい言葉が並ぶのですが、本市にある関西センターでは、電池、生活素材、バイオ医療、情報の研究開発が行われています。バイオメディカル研究部門では、私たちの生活に欠かすことができない「音」の質について、生活する上で心地の良い音の音質評価や大きな音が発生する場所での騒音対策の効果的な方法などを研究されていました。電池技術研究部門においては、次々世代の新電池開発が行われており、人と環境に優しいスマート発電を見学しました。災害時においても活用できそうな熱発電技術もありました。ナノ材料研究部門では未利用エネルギーの活用、高機能ガラスや光学材料の開発について説明いただきました。最後に先進パワーエレクトロニクス研究センターでは人工合成ダイヤモンドの開発技術を視察しました。今後の産業応用への期待が膨らみました。
産総研さんで行われている研究を視察し感じたことは、「世の中や生活を豊かにしていきたい」という皆さんが共通の思いで取り組まれているということです。夏や秋ごろには一般公開も予定されているそうですので、ぜひ研究や技術に触れてみていただきたいと思います。一般公開の日程は広報誌などでお知らせする予定です。
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