■下肢静脈瘤(りゅう)について
形成外科部長 藤田 和敏
下肢静脈瘤は40歳以上の女性に多く認められ、年齢とともに増加します。命に関わる病気ではありませんが、放置しておいて自然に改善することはなく、時間の経過とともに徐々に悪化していきます。「足がむくむ、だるい」が発症のサインになることが多く、疼(とう)痛の訴えはないことが多いです。
当院では、下肢静脈瘤に対する治療を積極的に施行しています。現在は、元年12月から保険収載となった血管内接着剤治療(血管内塞(そく)栓術)がメインとなっています。
血管内塞栓術の適応がある患者には局所麻酔下での日帰り手術にも対応しています。血管内塞栓術の適応外の方や、血管の走行によってカテーテル治療が困難な方などは全身麻酔あるいは腰椎麻酔下で血管抜去術などを行います。
下肢静脈瘤の症状に合致する方、下肢静脈瘤を指摘され症状を認めているが手術を悩んでいる方、下肢静脈瘤なのかどうか気になっている方などがいましたら、かかりつけ医または近隣の診療所、クリニックにご相談の上、紹介状をご持参ください。
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