くらしの窓口 No.566

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■デジタル遺産って何?
最近の終活で忘れてはならないのがデジタル遺産です。

◇相談
終活をしている。友人から「デジタル遺産の整理もした方がいい」と言われたが、どうしたらいいか。

明確な定義はありませんが、一般的にネット上での契約やデジタル形式で保管されている財産であるネット銀行やネット証券の口座残高・ネット上の有料会員契約・電子マネーの残高・お金として使えるポイントなどをデジタル遺産といい、写真や動画・SNSのアカウントなどのデータや情報をデジタル遺品といいます。
デジタル遺産のトラブルとしては「亡くなった父が月額制の音楽配信契約をしていたことが分かったが、解約方法が分からない」「亡くなった母親名宛てに、大手サイト運営者から請求書が届いた。ID・パスワードも分からないので解約できない」などの相談が寄せられています。
スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器に保存されている情報は、ログインしないと内容が分かりません。家族がデジタル遺産で困らないために、機器のロック解除の方法、退会が必要なサイトのID・パスワードや退会の手続きなどの情報をまとめ、ノートなどに書き、伝えておきましょう。
とりわけネット上の預貯金や証券といった金融のデジタル遺産は相続にも関係するため、家族が把握できるようにしておくことが大切です。また、先にスマートフォンを解約すると、スマートフォンによる手続きができなくなる場合もありますので注意が必要です。デジタル遺品については、データの消去希望などがあれば伝えておきましょう。見られたくないデータにはロックしておくことも1つの方法です。
終活は、年代に関係ありません。特に若い人はスマートフォンに生活関係のデータが入っていることが多いので、万一を考え、日頃からこまめに整理しておきましょう。

問合せ：消費生活センター(ステーションNビル3階)
【電話】753・5555