【特集】女性の健康とフェムケア(2)

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■女性の選択肢を増やし、さまざまな生き方を応援します
池田市長　瀧澤　智子

「フェムケア」は、ここ数年注目され始めた言葉ですが、私自身が女性、男性それぞれの体について、きちんと学んでこなかったことに気づかされています。女性の多くは特有の健康課題に向き合いながら、仕事や社会活動、家庭では妊娠、出産、子育て、介護などさまざまなライフイベントを乗り越えています。子育ては後から振り返ると良い思い出ですが、渦中にいると楽しむ余裕もなかった、というのは私だけではないと思います。子どもを産み育てることの大変さ、仕事のやりがいなど、私たちは日々いろんな感情に向き合い頑張っています。その中で直面する体や心の変化、課題を個人の問題として終わらせてしまうのではなく、社会全体で考えていくことができたらという思いで、フェムケアセミナーや女性活躍の事業を展開してきました。
不妊治療については4年4月から保険が適用されるようになり、府はがん患者を対象にした卵子凍結費用に対する助成事業を実施されています。本市では今年度から将来の妊娠や出産に備えて卵子を凍結保存しておくための助成事業をスタートしました。さまざまな事業を通して、女性の自分らしい生き方、働き方を応援するとともに、産み、育てることへの障壁を少しずつでも低くしていくことが、自己実現につながると信じています。
また、子育て中の親としても、子どもへの性教育について考える必要があると思っています。自分の知識が不十分では、子どもにうまく伝えることができません。ダイバーシティセンターではフェムケアに関するさまざまなセミナーを開催していますので、ぜひご参加ください。自分の体を知ること、そして大切にすることから始めてみませんか。

■卵子凍結費用助成事業のご案内
ID…18196
将来の妊娠や出産に備えるための卵子(未受精卵子)凍結に係る費用を助成します。キャリアと子育ての両立などに悩む女性の、妊娠時期の選択肢を増やすことで多様なライフスタイルを応援します。詳細は市ホームページをご覧ください。
◇対象者
・採卵日において18～39歳の方
・採卵日、申請日ともに本市に住民登録があること
・未受精卵子の凍結保存または保存継続に係る一連の処置が終了していること
※不妊症の診断を受けており、不妊治療を目的とした採卵・卵子凍結を行う方は、この助成の対象外です。

◇対象となる医療行為と助成額
日本産科婦人科学会に生殖補助医療実施登録施設として登録されている日本国内の医療機関で6年4月1日以降に実施された未受精卵子の凍結に係る費用
1.凍結保存費用上限20万円(1人1回限り)
2.保存継続費用継続1年につき2万円(5回まで。本市の卵子凍結費用助成事業を受けた方に限る)

問合せ：子ども未来課
【電話】754・6034

■(セミナーのご案内)子どもを守るために、今、大人ができること
性について、子どもから質問されて、困ったことはありませんか?家庭で、子どもたちにどのように伝えていくべきでしょうか。
増加するSNSによる子どもへの性暴力被害の実情や課題と共に、一緒に学びませんか?
日時：3月19日(水)13時30分～15時30分
場所：ダイバーシティセンター
講師：(特非)性暴力被害者支援センターひょうご理事・福岡ともみ
定員：20人(先着順)
申込み：本紙二次元コードでダイバーシティセンター

■Message　フェムケアを全ての女性に
池田市ダイバーシティ推進アドバイザー
須田　結花　さん

私は子宮内膜症や卵巣のう腫、乳がんと、さまざまな病気を経験したことがきっかけで、今は仕事をしながらフェムケアの普及活動をしています。そもそも日本では性に関してタブーとされていて、デリケートゾーン(膣(ちつ)回り)のケアをする習慣がありませんが、放置すると、さまざまな不調を引き起こすといわれています。自分の体がこれからどのように変化し、どんな不調を起こす可能性があるのか、知っておくことで心構えができます。全ての女性が自分の体を大切にし、生き生きと生活をする、それが人生100年時代につながると思っています。

■生理用品を配布しています
ID…16520
ダイバーシティセンターと市民活動交流センターでは、生理用品(1パック約20個入り)を配布しています。必要な方は、窓口へお越しください。
日時：
(1)9時～20時(第1水曜日は休館)
(2)9時～21時30分(月曜日は休館)
場所：
(1)ダイバーシティセンター
(2)市民活動交流センター

問合せ：ダイバーシティセンター
【電話】735・7588

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問合せ：
ダイバーシティセンター【電話】735・7588
子ども未来課【電話】754・6034